ネコ缶には、ミステリーに持ち込んでほしくないことがある
それはこれ
1、不必要な恋愛(この恋愛がないと進まない・・のはええのよ)
2、偶然・超自然的なこと(超能力とかUFOとか。それ入れたら何でもアリになる)
3、精神疾患を理由とした殺人(これも入れるとなんでもありになる)
そして4番目は「ホラー要素!」
ネコ缶、ホラー映画大嫌いなんや。
で、ゾンビとか出たら2と同じで、なんでもありになってしまうしな。
2の理由で「ラプラスの魔女」もあんまし好きやない。
ちなみに屍人=ゾンビなんやて。ネコ缶知らんかったで(無教養)
だいじょうぶやろか・・・そんな思いで読んでみました「屍人荘の殺人」!
Contents
今村昌弘「屍人荘の殺人」あらすじ
大学の夏休みイベントとして、映画研究会の夏合宿に強引に加わった、羽村と明智と謎の美女探偵・剣崎比留子。
しかしその夏合宿は、昨年は自殺者まで出たという、いわくつきなものだった。
参加メンバーもなんだか怪しい・・・。
しかも今年は、想像もつかなかった「ゾンビ」まで出現。
大量のゾンビに包囲された合宿所。
葉村たちは、立てこもりを余儀なくされただけでなく、参加メンバーも次々と殺害されていくという事態になる。
連続殺人事件の犯人は、合宿参加メンバーなのか?それともゾンビなのか?
そしてメンバーは生き残れるのか?美少女探偵・比留子は事件を解決できるのか?
今村昌弘「屍人荘の殺人」感想
出だしはとても軽快に始まり、わくわくしながら読んでいったが、ホラーの要素が出てきたとたん・・・・テンションが駄々下がり”(-“”-)”
今回はちょっと箇条書きで書いていく。
今村昌弘「屍人荘の殺人」いいところ
物語の構成は、なかなか素晴らしい。
閉じ込められた人たちが一人ずつ死んでいく。
クローズドサークルで、一人ずつ殺されていくのはよくあるパターンやけど、ミステリーの王道。
死んだ人の傍らに、メッセージがあるのも「リラ荘」や「そして誰もいなくなった」をホーフツとさせる。
これはネコ缶的には好きなパターン。
豪華で楽しい合宿の裏に隠された、悲しい話
これも王道。
この事件の裏側には、何年か前に起こった悲しい出来事があって・・・てやつな。
ただこの事が解った段階で、犯人とその殺人事件の動機は8割がた解ってしまう。
まあでも、これまた好きなパターン。
今村昌弘「屍人荘の殺人」気になるところ
ここからちょっと、気になったことを書いていくわな。
明智が早々に物語から退場
「屍人荘の殺人」で一番魅力的なキャラの明智が、早々に退場したのは本当に惜しい。
彼がいると、美少女探偵・比留子が動かしにくいという事情があるのだろう。
できれば比留子より、明智と葉村で話を進めてほしかった。
ラストの葉村のエピソードがちょっと今一つ
時計を取ったというのはいいのだが、ぐちゃぐちゃと震災の話に持っていく必要ないのでは。
そしてなぜその行動を、読者にまで隠したのか?
そのあたりがちょっと微妙だ。
・・・と素直に書いておいたほうが、ネコ缶的にはしっくりくる。
増え続けたゾンビが、あっさり終結してしまったのがびっくり。
ゾンビになった人は、全員政府などに殺されたのだろうか?ということもちょっと気になる。あれだけの大量のゾンビを、どう処分したのだろう。
また「ゾンビは階段を登れない」という設定だったが、山を越えているという描写もあり、「?」とも思う。
比留子は、なぜ葉村必要としていたのか?
比留子は葉村にかなり執着してるが、その理由が解らない。
葉村は明智のほうが、一緒にいる必要性は感じる。
次回作への伏線なのだろうか?
だれが話してるのか(男の人が話してるのか?と思った時もあった)混乱した時も多々ある。
今村昌弘「屍人荘の殺人」まとめ
ネコ缶さとこ評価
映画になったと聞いて「大量のゾンビはどないすんねん!!!( ゚Д゚)」と思ったけど、何やらマイルドな仕上がりになってたな。
きっと話も、全く別物になってるんやろな・・・あんまり見る気がしないが・・・。
本で床が抜けそうになっている方・人に見られたくない本が欲しい方はこちら!⇒読書好きさんを救う「キンドルペーパーホワイト」
[…] ネコ缶のミステリーで嫌いな法則は?という方はこちら […]
[…] 屍人荘の殺人・詳しくはこちらから! […]
[…] そんな「屍人荘の殺人」はネコ缶もさっそく読ませてもらった。 「屍人荘の殺人」はこちらから […]
[…] 精神疾患や幽霊、超能力を原因にしたミステリーは、良くないというのがネコ缶のポリシー。 (それやりだすと、なんでもOKになるし、どんな殺人でも可能になってしまう) ネコ缶のミステリーポリシーはこちら […]
[…] 屍人荘の殺人はこちら […]