国名シリーズ

有栖川有栖・作家アリス(国名シリーズ第8段)モロッコ水晶の謎・・・で、モロッコってどこや?

モロッコと聞いて、あなたはすぐに

 
 
はい、ここです!

と、言えただろうか・・・・。

ネコ缶・・・

全然わかりませんでした((+_+))!

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
まあ、それでも気にせず「モロッコ水晶の謎」読んだけどな。

モロッコはちなみにここ

アフリカ北部にあった(知らんかった・・・)。

そんなネコ缶を惑わせた(?)モロッコ水晶の謎、いってみよ!

有栖川有栖(作家アリス)国名シリーズ・モロッコ水晶の謎 あらすじ

モロッコ水晶の謎は短編集。

こんな話が入っている。

助教授の身代金
ABCキラー
推理合戦
モロッコ水晶の謎

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
最近は「助教授」とは言わへんし、出版の年代によっては「准教授」になってるかもしらんな。

順番に見ていこう。

助教授の身代金

かつての人気俳優・志摩征夫が誘拐された。

身代金3000万円は、電車の窓から捨てろという。

だが犯人は現れず、狂言じゃないかという意見も出る中、征夫の死体が見つかる・・・。

彼はなんと誘拐事件の前に殺されていたのだ!

しかも一人暮らしの征夫の自宅で殺されていたのに、なぜか空き家に移されてもいた。
犯人は何のためそんなことをしたのか?

ネコ缶の一言

身代金の渡し方を読んで、黒沢明監督「天国と地獄」を思い出した。

この映画は大好きなので、自信をもっておススメできるで。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
設定は面白いんやけど、妻との別居理由を、納得できるものにしてほしかった。

柾夫が、占いに凝っているような描写があったので、そこを深くしても面白くなったのではないかと思う。

ABCキラー


安遠町で浅倉(A)が、別院町で番藤(B)が殺されるという事件が起こる。

これはアガサクリスティの「ABC殺人事件」を模倣している・・といううわさが、マスコミを駆け巡った。

うわさが大きくなり、CやDのイニシャルを持つ人が戦々恐々となるなか、とうとうC,Dの殺人事件が起こってしまうが・・・。

ネコ缶の一言

アガサクリスティの「ABC殺人事件」を、読んだことある人なら、こう思うだろう。

 
 
この話を模倣した犯人なら、こんな感じで登場して、殺害動機はこんなんなんだけどなあ・・ 

そう思ってしまいがちだが、ABC殺人事件とは全く別の展開。

そしてABCキラーは、ちょっとラストの詰めが甘い。

犯人の殺人動機がかなり弱いうえ、挑戦状を出した人間もあいまい。

いっそ、ちょくちょく出てきた新聞記者を、脅迫状の送り主にした方が話が面白かったのでは・・・と思う(におわせてはいるが)

ネコ缶の「ABC殺人事件」レポはこちら

推理合戦

5P程度のかなり短いお話。

とある焼き鳥屋で、朝井小夜子先生と火村が、お互いになぞかけをし合う。

火村と小夜子はわかったのだが、間にいたアリスは「?」

悔しいので、アリスは謎かけの中で出てきた場所まで実際に行ってみたところ・・・?

ネコ缶の一言

星新一のショートショートに出てきそうな、ユーモアたっぷりの内容。

ちなみに朝井小夜子先生は「海のある奈良に死す」に出てきた登場人物で、それ以降も時々登場してくれる。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
それがたいてい、飲み屋なのが笑える。

モロッコ水晶の謎

出版社社長・羽田野の誕生日パーティで、娘の恋人・阿江が乾杯の後、突然倒れた。

ジュースに毒が入っていたのだ。

身内だけのホームパーティ、隠れるところもなく、大した人込みでもないところで、どうやって毒は入れられたのか?

そしてどんな動機で、阿江は殺されなければならなかったのか?

この事件を予測できなかった、羽田野の専属占い師・美苗に非難の目が注がれる。

偶然パーティに参加していたアリスは、どう推理していくのか?

ネコ缶の一言

「モロッコ水晶の謎」は、こんな感じで面白くなりそうなエピソードがてんこ盛りだ。

  • 水晶を使う「専属占い師」という肩書
  • 専属占い師として抱えられるまでの海外漫遊と、羽田野氏との出会いの偶然さ
  • 美苗のアシスタントの謎めいた美少女
  • 被害者阿江の意外な素顔

なのに・・・

なのに・・・・・

なのにオチがいまひとつ・・・・。

どうにもこうにも、納得できない結末になっているのだ。

ちょっとネコ缶は「ペルシャ猫の謎」読んだときみたいに消化不良だ。

「ペルシャ猫の謎」レポはこちらから

そしてみんながいる前で、狙った人だけに毒を飲ませるトリックはさまざまあるが、モロッコ水晶は「うーん」だ。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
「ロシア紅茶の謎」にも、この手のパターンはあるが、ロシア紅茶の謎の方がいい。

「ロシア紅茶の謎」レポはこちらから

有栖川有栖(作家アリス)国名シリーズ・モロッコ水晶の謎 感想

「モロッコ水晶の謎」は、ちょっと全体的に小粒の話が多いかな。

特に表題作「モロッコ水晶の謎」は、お膳立てがあれだけそろっていたのに、あの終わり方はちょっとがっくり来る。

被害者阿江を、もう少し野心家・策略家にして、美苗の助手と裏で手を回していたとか、美苗をもっと食えない人物にして、羽田野の愛人になろうとしていた・・・みたいにした方が良かったのでは。

「ABCキラー」も、登場人物の新聞記者をうまく使えば、もっと膨らみのある話になったように思う。

有栖川有栖(作家アリス)国名シリーズ・モロッコ水晶の謎 まとめ

ネコ缶評価

うーむ。
「モロッコ水晶の謎」は、どの話も設定などはよくできてるんだけど、どうもオチが・・・という話が多い気がする。

短いエピソードの「推理合戦」が、一番おすすめ。

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  1. […] インド人によるリーディングとか、「モロッコ水晶の謎」に続く良いお膳立てがあったのに残念。 モロッコ水晶の謎レポはこちら […]

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