アガサクリスティ

アガサクリスティ(ポアロ)「メソポタミアの殺人」文句なくベスト10に入る本!

アガサクリスティの作品は、この大きな特徴がある。

・読了後に嫌な気分にならない
・きっちり謎を解いてくれている
・複雑で巧妙だが、不可思議なトリックはない

このあたりが、ネコ缶の好みにドンピシャに合っているのだ。

ミステリーも、ものによっては、読了後にこう思うものもある。

 
 
え・・・あの謎はどうなったの・・・? 
 
 
なんだか気分悪くなっちゃった・・・。 

アガサクリスティはそういったことが全くない。

では、この要素を兼ねそろえたポアロの名作「メソポタミアの殺人」いってみよ!

アガサクリスティ(ポアロ)「メソポタミアの殺人」 あらすじ

ライドナー博士
ライドナー博士
妻の様子がおかしい。定期的にノイローゼのような症状を起こすから、そばで見守ってほしい 

という依頼を受け、ヤリミア遺跡の発掘現場に行った看護師エイミー・レザラン。
患者は発掘隊隊長の妻、ルイーズだった。

美しいルイーズと意気投合したエイミーだったが、無残にもルイーズは何者かに殺されてしまう。

発掘隊はルイーズが来てから、雰囲気がおかしくなってしまったという人たち。
何度もルイーズのもとに脅迫状が来ていたという事実。

そして何より、ルイーズはどうも発掘隊の誰かに殺害されたらしい・・・。

捜査の難航を予期した地元警察は、名探偵ポアロに捜査を依頼する。

ルイーズの助けをもとにポアロは捜査を開始。密室の謎を解くことはできるのか?

アガサクリスティ(ポアロ)「メソポタミアの殺人」 感想

今回はポアロの助手はエイミー・レザランという看護師が勤め、この女性目線で物語は進んでいく。

でも面白い。この一言に尽きる。
伏線や設定が完璧なのだ。

「メソポタミアの殺人」の面白いポイントは3つある。

・物語のスタートが女性の気質
・ガチガチではないちょっとゆるめの密室
・妙な動きをする脅迫状

この3つを中心にして進めていこう。

メソポタミアの殺人 面白ポイント1 女性の気質

事件の発端はルイーズ・ライドナーの気質から始まる。

よくいませんか?こんな女性。

  • とても美しいんだけど、支配的で、自分が中心でないと気が済まない
  • いつも誰かにちやほやされていたい
  • 男性には人気があるが、女性からは嫌われやすい(が、一定の女性からは信仰される)
ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
芸能人に多そうやな~。

こんな女性の気質が招いた事件なのだ。

本人に悪気はないだろうが、この気質で生真面目人が多い発掘隊のチームワークは乱れ、夫は嫉妬に狂う。

 
 
いつかこの人のまわりでなんか起こるで 

・・・と思わせる女性がいるが、まさにそんな事件なのだ。

メソポタミアの殺人 面白ポイント2 ガチガチでない密室

ルイーズは発掘隊宿舎で、お昼に何者かに撲殺される。

その発掘隊宿舎に入るには、門を通らないといけない。
だがその門には、当時使用人が5人もいて突破は無理。

となると宿舎にいた人が怪しいのだが、誰もルイーズの部屋に犯行時刻に行った人はいない。

このなぞがマジで解けない。
鍵がかけられて、だれもが絶対に入れないガチガチの密室ではないが、物理的に無理なのだ。

写真の通り、ルイーズの部屋のドアは中庭に面しているし、入ろうとすると必ず中庭にいた人の目に付く。
外部の人間の侵入はほぼ無理。
ルイーズの部屋の窓には鉄格子・・・・。

 
 
どうやって殺してん! 

と言いたくなるが、最後はやはりわれらがポアロが解いてくれる。

その謎解きトリックは、しばらく頭から離れないこと請け合いだ。

メソポタミアの殺人 面白ポイント3 妙な動きをする脅迫状

ルイーズは親しい男性ができると、なぜか必ず死別した元夫から、脅迫状が届くという事を訴える。

これだけでも怖いが、なぜか再婚したライドナー博士と親しくしたときや、ライドナー博士と結婚した時は脅迫状は来なかった。

 
 
・・・なんでだろ?
でも脅迫状がこないっていうのは、まあよかったじゃん 
 
 
元夫が死んだっていうのは嘘で、脅迫状が来ない間は、牢屋にでも入ってたんじゃないの~? 

と、思いきや、なんと遺跡の発掘に来たルイーズのもとに、再び脅迫状が来るのだ。

これだけそろえば、もうそりゃノイローゼにもなるよねと言いたくなるが、なんとその脅迫状の字がルイーズの字に似ているという事も判明。

この辺でもう大混乱だ。

おまけにその脅迫状の切れ端が、発掘隊隊員のポケットから見つかるというおまけまでつき、完全にお手上げになる。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
途切れた脅迫状が、なぜまた来たのかは、隊員の人間関係を見ていたら見当はつくかもしれない。

ネコ缶は付かへんかったけどな~。

アガサクリスティ(ポアロ)「メソポタミアの殺人」まとめ

ネコ缶評価

これまたよくできた本。
伏線や設定、どれをとってもいう事なし。

「外国人の名前が覚えられなくて、いちいち人物紹介のページまで戻ってる」ネコ缶特有の欠点がマイナス0.5くらいなもんで。

 
 
遺跡発掘が現場?

考古学を知らない私にわかるかな~ 

と心配になる人もいるかもだが、遺跡の知識が0のネコ缶でも、ここまで面白く読めたので心配なし。

ちなみに、がっつりした遺跡ネタのミステリーが読みたい方は、こちらがおススメ

これだとマニア受けしそうな内容が多いので、いいやもしれん。

とにかく、メソポタミアの殺人、おすすめやで!

本で床が抜けそうになっている方・人に見られたくない本が欲しい方はこちら!⇒読書好きさんを救う!それは「キンドルペーパーホワイト」

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