アガサクリスティのポアロシリーズで、列車が舞台の物語といえばこれだ
「オリエント急行殺人事件」
今回紹介するのは、永遠の名作「オリエント」よリちょっとライトな「青列車(ブルートレイン)の秘密」だ。
オリエント急行殺人事件に比べると、知らない人も多いかもしれない。
でも、なかなかどうして面白いのだ。
そんな「青列車の秘密」さっそくいってみよか!
Contents
アガサクリスティ ポアロ 「青列車の秘密」 あらすじ
大金持ちの娘、ルース・ケタリングは、夫、デリク・ケタリングと離婚を考えていた。
そして愛人のド・ラ・ローシュの元へ行こうと、迷いを抱えながらもメイドだけを連れてブルートレインに乗る。
だがあくる朝、ブルートレインの中で、彼女が殺されているのが発見された!
それだけではなく、彼女が最近父親からプレゼントされた、超高価なルビー「火の心臓」もなくなっていたのだ。
関係者の証言で、そのブルートレインの中には、ルースの夫も、その愛人のミレーユも乗っていたことが解る。
列車で偶然、メイドが見た男性は、夫なのか?乗り込んできた彼女の愛人なのか?
そして彼女が持っていた巨大なルビー「火の心臓」は、一体だれが盗んだのか?
ルースと最後に話した、キャサリンという女性と、ポアロが組んで事件を推理していく。
アガサクリスティ ポアロ 「青列車の秘密」 感想
物語の早い段階で、容疑者は2人に絞られる。
ルースの夫デリク・ケタリングと愛人の伯爵だ。
物語は「この2人のうち、どっちが殺したのか」という論点で、どんどん進んでいく。
2人とも動機が十分あるし、メイドの証言にもぴったり合う人間だ。
だが忘れちゃいけないのは「宝石盗難」というもう1つの事件。
「殺したのは誰か?」よりも「宝石を盗むことができた」そして「盗むことが最大のメリット」だった人間が、この事件の犯人だ。
「青列車の秘密」読みこなしポイント
「青列車の秘密」を解いていくには、自分で証言の裏付けを取っていくことが、必要かもしれない。
いつものように「青列車の秘密」でも、いろいろな人が、いろいろな証言をする。
だがとんでもない嘘を、最後までついている人がいる。
それが判明したとき謎は解ける。
14日、キャサリン、デリク、ミレーユ、ルース(と、メイド)がブルートレインに乗る
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ルースがキャサリンと話す
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ガル・ド・リヨン駅
〇キャサリン、外に出る
〇窓から、ルースのメイドが、夕食のバスケットを受け取る
一人だから、寝台の用意は、メイドの部屋の分は要らないとも。
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キャサリン。ポアロと夕食時に会う
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夕食後、キャサリンが部屋に戻る途中
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夜中、何時か解らないが、ルースの部屋のドアに男が手をかけていた。
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リヨン駅(検視の結果、ここまででルースは殺されていることが確実)
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朝、ニースに到着(ルースが殺されているのが見つかる)
トリックはいつも通り
という人だ。
よくまとまった話だが、キャサリンの恋愛は、あまり絡めなくてもよかったのでは・・・と思う(ネコ缶いつもの感想)。
とはいえ、アガサクリスティの伏線の貼り方、トリックの綿密さは完璧。
いつも感心させられる。
アガサクリスティ ポアロシリーズ 「青列車の秘密」まとめ
ネコ缶の評価
「青列車の秘密」でのポアロの相棒は、いつものヘイスティングスではなく、キャサリンという淑女だ。
魅力的な女性だが「セント・メアリー・ミード」出身というところがキモ。
ミス・マープルから派遣された女性とかいうことはありません!念のため・・・。
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