ポアロの最終回はガチでショックやった。
ポアロの最終回がトラウマになってたもんで、ミス・マープルの最終回を読むときはちょっと緊張してた。
でもポアロのようなことにはならず、とても平和に終わり、いち読者としては心底安心。
さてそんな「ファンをホッとさせるような、ミス・マープルの最終回」はこちら
「スリーピング・マーダー」!

直訳したら、「眠れる殺人」ってとこな。
「眠れる殺人?」どういうことやろか?
早速みていこか!
Contents
アガサクリスティ(ミス・マープル)「スリーピング・マーダー」あらすじ

若き新妻・グエンダは、新しい家を購入し、ウキウキとリフォームにいそしんでいた。
でも次第に不思議なことに気づく。
初めて見るはずの家なのに、どうも見覚えがあるのだ。
不思議に思いつつも、マープルや(マープルの)甥レイモンドと、お芝居を観に行ったときにハッキリ思い出す。
しかも、ここで行われた殺人事件の現場を見ていたのだ!
そしてその被害者は、自分の義理の母親・ヘレンだという事も判明。
だがその事件は、このように片付いていた。
疑問を持ったグエンダは、夫のジャイルズと共に、真相解明に乗り出す。
聞き込みを重ね、やっと真相がわかるかもしれないと二人が思ったとき、なんと第2の殺人事件が起こる。
ヘレンは本当に殺されたのか?
だとしたら犯人は?
第2の殺人はなぜ起こったのか?
ミス・マープルは有終の美を飾れるのか?
アガサクリスティ(ミス・マープル)「スリーピング・マーダー」感想

かつてあった未解決犯罪を、今になって解きなおすというのは、ポアロシリーズでもあった。
これとかね↓
「5匹の子豚」
これは、16年も前に起こった殺人事件の犯人(有罪確定してる)の、無罪を証明してくれという依頼でポアロが動くというストーリー。
今回のスリーピング・マーダーもそれに近い。
だが「スリーピング・マーダー」は、事件があやふやなままで終わってるんや。
ちょっと複雑なこの話、読みこなすためのポイントをみていこうか!
「スリーピング・マーダー」ポイント1 とにかく登場人物を整理

「スリーピング・マーダー」、登場人物はさほど多くないが、この把握が必須。
「○○は▼の時に何をしていた」
いちいち、読みながら書いておくのも面倒やろうし、ネコ缶まとめとくで!
ヘレンに振られてインドに行ったんやけど、ヘレンはやっぱりあなたと結婚するって追いかけた。
でもその船の上で、リチャード・アースキンに会ったヘレンは、またしてもこの男を振ったんや・・・
ひどい~((+_+))
これが「ヘレンを取り巻く男たち」のいきさつや。
ヘレン、モテモテやなあ・・・。
スリーピングマーダーポイント2 元・召使たちの証言は極めて重要

物語の中盤で、ヘレン達が住んでいた家の、召使たちの証言が出てくる。
特に「リリー・キンブル」という元メイドは、かなり色々重要なことを話してくれるで!
「ヘレンは殺されたのか?(だとしたら死体はどこに?)」
「ヘレンは駆け落ちしたのか?(だとしたら相手は誰?今どこに?)」
この2つの疑問が、「スリーピング・マーダー」の柱なんやけど、どっちを選んでも決め手がない。
ここをミス・マープルを監督として、チームを組んだ若い夫婦が捜査していくのが見ものやで!
アガサクリスティ(ミス・マープル)「スリーピング・マーダー」まとめ

ネコ缶評価
昔起こった事件を捜査というのは、当たり前だが難しい。
でもそこを、ミス・マープルが会話力で、若い2人が行動力で捜査してく。
特に若夫婦の行動力は、読者を引き込んでいくで。
ただ終盤、ちょっとミスリードが強い。
そこだけ気になるけど、読了後は(最終回やけど)ほんわかするで~。
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