ネコ缶、ペンネームにネコを入れていることからも解るが、ネコ好きな人や。
なので「黒猫館」と言われたとき猫が主役の話か?と色めき立った。
そう、今回の館はこちら
「黒猫館の殺人」!
残念ながら、ネコが出てくるのはホンの1ページのみ(トホホ)
でも黒猫はこの館のポイント。
早速みていこか!
Contents
綾辻行人(館シリーズ)黒猫館の殺人 あらすじ
ホテル火災で重傷を負い、一命はとりとめたものの、記憶をなくした老人、鮎田冬馬。
彼はなぜか、大火の中から、ノート1冊を抱いて救助されたという。
そこまでして守りたかったノートに書かれていたことは、こんな内容だった・・・・。
鮎田冬馬はとある別荘「黒猫館」の管理人。
退屈ではあるが、平穏な田舎の別荘で、静かに暮らしていた所へオーナーから、こんな連絡があった。
「息子と友だちの合計4人が、バンド解散旅行で遊びに行くから、世話をしてやってくれ」
しぶしぶながらも引き受けた鮎田。
案の定、オーナーの息子は典型的な甘やかされ坊主で、おまけに連れてきた友人も似たようなもの。
初日から飲んだくれた挙句、どうやら薬物までやっているらしい・・・。
ため息をつきながらも、オーナーの息子という事で何も言えない鮎田。
おまけに2日目には、ナンパしてきた女(椿本レナ)を引っ張り込んで、大音量で薬物乱交パーティまで。
事件は次の日の朝起こった。
なんと、ナンパしてきた女性、椿本レナが、首を絞められた状態で死んでいたのだ!
全員薬物をやっていて記憶もあいまい。
だれが殺したのかわからない・・・。こんなことがバレたら大変なことになる!
うろたえた学生4人が考えたのはこんな事だった
「死体を隠して、殺人事件がなかったことにする!」
幸い椿本レナは、身元の怪しい女だ。
ここに来たことを誰も知らないし、家族や身よりもなさそうだった。鮎田も、薬物使用を黙認した引け目もあり、隠ぺいの手助けをする。
一致団結した5人が、死体の隠し場所を探し、黒猫館の地下室に入った時、そこで見たものは・・・
なんと白骨化した死体!
その傍らにはネコの死骸まで・・・・。
黒猫館で、かつて何があったのか?
この手記は、鮎田の書いた架空のミステリー小説なのか?
鮎田の本当に経験したことなのか?
そして問題の黒猫館は、一体どこにあるのか?
鹿谷門実と江南孝明の名コンビ、シーズン2スタート!
綾辻行人(館シリーズ)黒猫館の殺人 感想
ネコ缶、「黒猫館の殺人」からは、「館シリーズ」シーズン2だと思ってる。
島田潔さんは完全に「鹿谷門実」になって、それなりにミステリー小説家で仕事をしていそうだ。
そして相棒として、江南孝明氏が付き添っている。
このパターンが決まって、これから先の館シリーズも、これで進みそうだ。
後、館シリーズのもう一つの特徴でこんなのがある。
本土と島、今年と去年、本の中にまた本、本館と旧館・・・・などなど、今までの館シリーズもすべてこの書かれ方をしていた。
今回も「手記と現在」、2つの話をシンクロさせて、物語は進んでいきまっせ!
「黒猫館の殺人」見どころ1 「館」のスケールの大きさ
館シリーズの特徴は、なんといっても館に取り付けられたからくりだ。
今回読まれる方も、そんな館のからくりを期待して、本を開くのだろう。
でも今回はちょっと違う。
隠し部屋などがあるのはあるのだが、さほど重要ではない。
「黒猫館の殺人」の、最大の謎はこれなのだ。
「黒猫館は一体どこにあるのか?」
何かの重大な目的を持って、黒猫館から出ていた鮎田冬馬が、火事で記憶をなくしている。
手記が本当であれば、重大な事件があったというのに、黒猫館に行けないのだ。
黒猫館の場所を解くヒントとして、これを覚えておいてほしい。
黒猫館は「地球規模」で館が作られている。
・・・と、驚かれる方もおられるかもしれないが、本当だ。
鮎田冬馬の手記を、よおーく読みこんで、しっかり考えてな!
「黒猫館の殺人」見どころ2 黒猫館で一体何があったのか?
読み進めていくと解るが、地下室から死体が出てくる。
死体が誰なのかは、すぐに判明するのだが、登場人物と共に、読者が疑問に思う事がある。
黒猫館で一体何があったの?
この館を作った人は、今どこに?
白骨化した死体を解くヒントは、本文に何度か出てくる「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」。
館はどこにあるのかと、黒猫館でかつて起こった事件の謎、2本柱で話が進んでいくで!
綾辻行人(館シリーズ)黒猫館の殺人 まとめ
ネコ缶評価
一気に読ませてしまうくらい面白い。
これから始まる「館シリーズ・シーズン2」に、大いに期待できる内容だと思う。
ただ、この2つがズッコケるくらい、あっさりしてた。
それでも、まあいっか~♪と、思わせてしまう位、面白いで!
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