アガサクリスティは、だれもが知るミステリーの女王。
ポアロやマープルの、生みの親として知らない人はいない。
でも意外なことに、クリスティは恋愛小説を6冊書いているのだ。
と思う人も多いだろう。
そこでネコ缶が独自でランキング作ってみました!
それはこちら
1 春にして君を離れ
2 娘は娘
3 暗い抱擁
4 愛の旋律
5 愛の重さ
6 未完の肖像
ミステリーの女王・クリスティの恋愛小説を詳しくみていこう!
Contents
アガサクリスティの恋愛小説おススメランキング1位 「春にして君を離れ」
ネコ缶評価
どんな読書レビューでも、圧倒的な高評価の「春にして君を離れ」。
読み始めると、誰もがすぐに、その高評価の理由が解る。
設定は今から100年近く前だが、古さを全く感じさせない不朽の名作だ。
「春にして君を離れ」あらすじ・感想
末っ子・バーバラのお見舞いの帰りに、女学校時代の友人・ブランチに会ったジョーン。
ところがブランチは、ジョーンに妙な事ばかり言う。
こんな感じで、せっかくの再会は話も弾まず終わる。
その後、列車トラブルのため、砂漠の中で何日も足止めを食うジョーン。
何もすることが無くなった彼女は、バーバラの言葉で自分の母娘や夫婦関係を嫌でも振り返る。
そして、そこで気づいた真実に愕然とする・・・
このジョーンに、そっくりな人が高校の同級生におったなあ・・・
今どうしてるんやろか。
ジョーンみたいになってんのやろうなあ・・・
アガサクリスティの恋愛小説おススメランキング2位 「娘は娘」
ネコ缶評価
クリスティの恋愛小説では、全くの無名作品。
だが「春にして君を離れ」より惹きつけられる人もいるだろう。
これまた不朽のテーマ「母と娘」を扱っており、娘のいる人、娘だったことがある人は、心がひりひりするかもしれない。
「娘は娘」あらすじ・感想
アンとセアラは自他とも認める仲良し母娘。
ところが、その関係は、アンの再婚できしみだす。
セアラはどうしても再婚相手が気に入らず、仲良くしようとしないし、婚約者のリチャードもそんなセアラに怒りを隠さない。
2人の間に挟まれたアンは、とうとう婚約を解消・・・・。
また仲良しの母娘に戻るかと思いきや、なぜか母娘の関係は悪くなる一方。
アンは享楽的になり、セアラは悪質な男との結婚に踏み切ってしまう・・・。
クリスティにも娘はいたし、この作品同様に、子連れで再婚という機会があった。
こんな葛藤があったんかもしれへんな・・・。
アガサクリスティの恋愛小説おススメランキング3位 「暗い抱擁」
ネコ缶評価
骨太な内容で、恋愛小説とは思えないくらい破天荒な男性が主人公。
内容は良かったのに、タイトルの付け方と、裏表紙のあらすじが本当に残念やった!
「暗い抱擁」あらすじ・感想
保守党候補のゲイブリエルは、お世辞にもイケメンではないし紳士でもない。
政治家になるのも「楽な仕事口」と言って、はばからない男だった。
でもパフォーマンス能力に優れた彼は、次第に村の人気者になっていく。
だが彼は、強烈な階級コンプレックスを密かに抱えていた。
そしてそのコンプレックスを、歪んだ形でセント・ルーの貴族の娘、イザベラにぶつけるのだが・・・・。
どちらかと言うと、男性向きの恋愛小説かもしれない。
ラストまで読んだら、また最初に戻る事を、絶対に忘れたらアカンで!
アガサクリスティの恋愛小説おススメランキング4位 「愛の旋律」
ネコ缶評価
芸術と愛情を、複雑に絡み合わせた愛の物語がメイン。
だが、登場人物が個性豊かで、その人物ごとの違った愛がある。
お気に入りの人物を見つけるのも一興。
「愛の旋律」あらすじ・感想
ジェーンのオペラを見た時から、音楽の才能に、突然目覚めたヴァ―ノン。
安定した仕事もなげうち、婚約者のネルをハラハラさせる。
ヴァ―ノンの友人・セバスチャンも、ビジネスで大成功をおさめながらも、幼馴染のジョーへの思いは報われない。
ジョーに至っては、そんな彼よりも、ならずものの男ばかりを追いかけている。
そんな中始まった戦争。
この戦争は、幼馴染たち4人を否応なく巻き込み、生活を一変させてしまう。
そしてそんな中届いた一通の手紙。
「ヴァ―ノンは戦死」
彼らの人生と恋はどうなってしまうのか?
「自分を支えてくれて当たり前、それが愛」って、ピカソみたいやん!
って思いながら読んでた。
登場人物がみんな個性豊かで、それぞれの愛の形もある。そっちも見どころやで。
アガサクリスティの恋愛小説おススメランキング5位 「愛の重さ」
ネコ缶評価
人の重荷にならない愛情とは・・・
という、今でも難しいテーマを取り上げている。
途中で視点がガラッと変わり、崇高なテーマがサンドされるが、ラストは報われるのでそこまで頑張って読もう。
「愛の重さ」あらすじ・感想
ローラはあまり両親に愛されておらず、いつもこう思っていた。
だが火事の日に、シャーリーを命がけで救い出したところから、俄然ローラは妹を愛し始めるのだ。
両親が死んだ後は、自分の人生を犠牲にしてシャーリーをかわいがるように。
だが大人になったシャーリーは、どうにも信頼できない男性・ヘンリーと恋に落ちる。
結婚に反対したローラだが、結局折れて、2人は結婚。
ローラが心配した通り、ヘンリーはどうしようもない男性で、次第にシャーリーは追い込まれていき・・・。
偏屈なボールドックの存在がカンフル剤。
アガサクリスティの恋愛小説おススメランキング6位 「未完の肖像」
ネコ缶評価
出だしは「愛の旋律」とよく似ている。
1人の登場人物の一大スペクタクル物語なんかな~と気づくが、誰の一代記かに気づくと仰天するで!
「未完の肖像」あらすじ・感想
内気で想像力豊かな少女・シーモア。
そんなシーモアが成長して惹かれた男性は、ちょっと強引なところがある軍人・ダーモット。
2人は急速に関係を深め・結婚。
しばらくは幸せに暮らしていたが、次第に二人の性格の違いが浮き彫りになり、すれ違いが始まる。
最愛の母の死をきっかけに、シーモアは一気にバランスを崩してしまい・・・・。
クリスティファンの人向けやな!
アガサクリスティの恋愛小説おススメランキング まとめ
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
ではまとめてみよう。
アガサクリスティの恋愛小説おススメランキング
1 春にして君を離れ
2 娘は娘
3 暗い抱擁
4 愛の旋律
5 愛の重さ
6 未完の肖像
1位から3位は、すべて★が9.5。
どれを読んでも満足できる。
ただ「暗い抱擁」は、好き嫌いが分かれる作品だろうし、「娘は娘」を男性が読んだら「?」となる事も多いかもしれない。
なのでランキング1位は「春にして君を離れ」にした。
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