コロナが始まってから、早1年半・・・2年近くたとうとしている(2021年9月現在)
外出を控えめにして、家に引きこもる・・・という生活を余儀なくされた時、ネコ缶はこう思った。
これを機に、アガサクリスティ全巻読も!
で、ブログに書こ!!
そしてクリスティを全巻読み終え、ブログネタも100記事以上書けました!
そして!
ついに!!!
この記事を書く時が来た!!
「クリスティのおススメ作品」だ。
とはいえクリスティのおススメなんざ、たくさんの人が書いているので、今更・・と思う。
でも書くで!
ネコ缶が全巻読んだうえで選ぶ、アガサ・クリスティベスト15!
Contents
- アガサクリスティ おススメベスト15 ご紹介
- アガサクリスティおすすめ 第1位 「ナイルに死す」
- アガサクリスティおすすめ 第2位 「そして誰もいなくなった」
- アガサクリスティおすすめ 第3位 「ABC殺人事件」
- アガサクリスティおすすめ 第4位 「5匹のこぶた」
- アガサクリスティおすすめ 第5位 「葬儀を終えて」
- アガサクリスティおすすめ 第6位 「満潮に乗って」
- アガサクリスティおすすめ 第7位 「なぜエヴァンズに頼まなかったのか?」
- アガサクリスティおすすめ 第8位 「春にして君を離れ」
- アガサクリスティおすすめ 第9位 「ポケットにライ麦を」
- アガサクリスティおすすめ 第10位 「オリエント急行殺人事件」
- アガサクリスティおすすめ 第11位 「娘は娘」
- アガサクリスティおすすめ 第12位 「アクロイド殺し」
- アガサクリスティおすすめ 第13位 「予告殺人」
- アガサクリスティおすすめ 第14位 「終わりなき世に生まれつく」
- アガサクリスティおすすめ 第15位 「杉の棺」
- アガサクリスティ おススメベスト15 まとめ
アガサクリスティ おススメベスト15 ご紹介
ネコ缶が独断と偏見で、悩みに悩んで(100冊はあるよね・・・)選んだアガサクリスティのベスト15はこちらだ。
- ナイルに死す(ポアロ)
- そして誰もいなくなった(ノンシリーズ)
- ABC殺人事件(ポアロ)
- 5匹の子豚(ポアロ)
- 葬儀を終えて(ポアロ)
- 満潮に乗って(ポアロ)
- なぜエヴァンズに頼まなかったのか?(ノンシリーズ)
- 春にして君を離れ(メアリ・ウエストマコット)
- ポケットにライ麦を(ミス・マープル)
- オリエント急行殺人事件(ポアロ)
- 娘は娘(メアリ・ウエストマコット)
- アクロイド殺し(ポアロ)
- 予告殺人(ミス・マープル)
- 終わりなき世に生まれつく(メアリ・ウエストマコット)
- 杉の柩(ポアロ)
※メアリ・ウエストマコットは、アガサクリスティの別名。この名前で恋愛小説を書いていたのや。
では1つ1つみていこう!
アガサクリスティおすすめ 第1位 「ナイルに死す」
豪華客船、雄大なナイル川、三角関係にスパイ、支配的な親族関係、ポアロのかっこよさ・・・・
どれをとっても完璧が過ぎる。
これぞ非の打ち所がない作品だ。
200ページを過ぎるまで何事もなく(ちょっとあるけど)物語は進む。
でもそれは、これから起こる連続殺人事件の伏線にすぎない。
ひとたび事件が起こると、そこからは怒濤の流れで連続殺人が起こるのだ!
そして仰天の犯人と、ラストはパパ・ポアロの真骨頂。
アガサクリスティおすすめ 第2位 「そして誰もいなくなった」
今さらネコ缶がいうまでもない。
「そし誰」は、クローズドサークルの決定版にして最高峰。
後々の作家さんたちに、今も影響を与えまくってる作品だ。
身も知らぬ後ろ暗い人たちの集まり、マザーグースの歌にぴったりフィットした連続殺人、軽いホラー要素・・・。
物語の世界に、一気に引き込まれること間違いなし。
スマホやパソコンが出てこない時代の作品だが、全く古さを感じない。
今私たちが無人島に行って、同じことが起これば、同じ恐怖を味わうことがわかってるからだ。
もはやアガサクリスティおすすめというより、これだ。
アガサクリスティおすすめ 第3位 「ABC殺人事件」
これもオマージュ作品が多い1冊。
連続殺人が起こるのはミステリーではフツーだが、その被害者がきちんとAさんBさんCさんと規則正しく殺されていく・・・。
このエピソードだけで、ミステリーファンなら確実にご飯が3杯はイケる設定。
ABC殺人事件の面白いところはそれだけではない。
あまり知られていないが、物語の進み方も独特。
明らかに犯人と思わせる人物のエピソードと、同時進行になっているのだ。
この人が本当に犯人なのか?
コロンボ風、犯人の側からのストーリー?
真実はラスト、ポアロが見事に明かしてくれるで!
アガサクリスティおすすめ 第4位 「5匹のこぶた」
ネコ缶が「ポアロおすすめの第1位」に選んだのがこれ
知名度とスピード感でABCに負けて4位になったが、16年前に起こった事件をもう一回調べて、真実にたどり着けるなんて神業としか言いようがない。
ポアロ灰色の脳細胞を、じっくり味わいたいならこれしかない。
全く有名じゃない作品なので(なんで???)知らない人も多いが、絶対に読んでソンはない!
アガサクリスティおすすめ 第5位 「葬儀を終えて」
何気なく言った一言が、事件の引き金になったり、超有名なエピソードになったりする。
前者の代表格がこちら「葬儀を終えて」だ。
この一言を放ったコーラという女性は、死体で発見される。
・・・何のことやかわからへんけど、コーラ、超重要なこと知っとったんちゃう?
と、思わせてくれる。
そこから先はクリスティの十八番、親族の争い。
これ、犯人が超意外すぎる人間で有名な作品やで!
アガサクリスティおすすめ 第6位 「満潮に乗って」
戦争が終われば訪れる平和。
良かった良かった、めでたしめでたし・・・・
では決してない!
「満潮に乗って」はここからがスタート地点なのだ。
戦争故におちぶれてしまった家族、頼りの裕福な親族は若い後妻に入れあげて死亡。
そんな彼女に屈辱を感じながら借金する人たち・・・。
そして若い後妻の夫は生きていると言いに来た男・・・
そこから始まる殺人事件!!!
こーゆー人間の奥底の心理を書かせると、クリスティはしびれるほどウマイ。
「5匹の子豚」と拮抗するくらいの面白さなのだが、こっちはラストで
になってしまうので、ちょっとランクが下になってしまった作品・・・。
アガサクリスティおすすめ 第7位 「なぜエヴァンズに頼まなかったのか?」
超インパクトのあるダイイングメッセージの作品や。
ある日の夕方ゴルフをしていたボビー。
崖から落ちたらしい男を見つける。
その男は苦しい息の下でこう言って息絶える。
「なぜ・・・エヴァンズに・・・頼まなかったのか・・・?」
普通、死ぬ間際に言う言葉なら、家族の名前とかだろう。
なんでまたこんな一言を?
ここからドラマは始まる。
ポアロもマープルも出ないが、トミーとタペンスを思わせる若い二人、ボビーとフランキーが危ない目に遭いながらも、ストーリーをどんどん引っ張ってくれるのも魅力や。
「なぜエヴァンズに頼まなかったのか?」詳しくはこちら
トミーとタペンスって?という方はこちら
アガサクリスティおすすめ 第8位 「春にして君を離れ」
クリスティの恋愛ものの中では、これが一番読みやすくて万人受けする。
特に子供のいる女性には、是非読んでほしい物語だ。
派手さは全くないし、子育てを終えた平凡な主婦の回想話なのだが、終始違和感が漂う。
そして背筋が、そこはかと無くゾーッとするのだ。
そんな超怖い恋愛小説。
そして・・・ラストはなんだかやっぱり、そこはかとなく悲しくてゾーっとするのだ
(恋愛小説のジャンルなのか?)
アガサクリスティおすすめ 第9位 「ポケットにライ麦を」
死んだ人が奇妙な持ち物を持ってるということは時々ある。
これもその中の一つだ。
死んだ人のポケットからライ麦が出てきたんやから。
この謎はなかなか解けない。
実は「ポケットにライ麦を」を、マープルものとしては一番評価してるネコ缶。
この妙な持ち物だけではなく、クリスティお得意のマザーグースの歌も出てくるし、絶妙の時系列も見物だ。
アガサクリスティおすすめ 第10位 「オリエント急行殺人事件」
これまた、いまさら言うまでもない作品。
大雪、豪華列車、いわくありげな乗客たち。
そしてどう考えてもワルイ奴が、死体で見つかる。
列車は雪で止まってるし、これは密室なのでは・・・・
面白くなりそうなミステリー要素はてんこ盛り。
ただ事件が起こってからの展開が、ちょっとタルイ。
仕方が無いとはいえ、ポアロの尋問だけが延々延々と続くのだ。
クリスティ慣れしていないとちょっと、退屈に感じる人もいるかもしれない(映像向きなんやろうな)
でもがんばって読んでみよう。
ラストはここにあげた10冊のなかでも、トップレベルの出来映えなんやからな!
アガサクリスティおすすめ 第11位 「娘は娘」
クリスティの恋愛もの第2弾。
これまた強烈に、胸がジリジリするくらい面白い。
娘のいる母親が、もう一度恋愛して結婚することの難しさ。
憎しみや嫉妬、怒りを抑え込んでしまい、正当化してしまった人間関係のこじれ方。
もうクリスティが痛いくらい見事に描いてくれている。
でもって、そのこじれにこじれた母と娘を、冷静に見ているローラという女性の存在の見事さ。
あっぱれクリスティ!としか言いようがない。
そして母娘断絶の要因になったリチャードが、そこまでカッコ良くないんやなあ・・・・
なのでランクは11位。
アガサクリスティおすすめ 第12位 「アクロイド殺し」
これも超有名で、ラストは物議を醸しだしたという作品。
細かな時系列、複雑に入り組んだ人間関係、そして引退したはずのポアロが、喜々として村の医者を助手に、縦横無尽に駆け回るのだ。
ただ「オリエント急行殺人事件」と同じで、ちょっとスピード感と盛り上がりに欠ける。
クリスティ慣れしていないと、これまたちょっと退屈に感じるかもしれない。
三谷幸喜が、うまく日本風のドラマにしたものもおススメ。
⇒「黒井戸殺し」詳しくはこちら
アガサクリスティおすすめ 第13位 「予告殺人」
という新聞広告があったらどうする?
タチの悪いいたずらだと思う人が大半だろう。
でも・・・・
ホントに殺人起こっちゃったんですよ!
マジで人死んじゃったんですよ!
ええ奥さん!
・・・っていうのが「予告殺人」の始まりだ。
もう犯人なんて全然解らへんし、なんでまたこんな広告出したんかも解らへん・・・
と思うが、ミス・マープルを信じて、少々複雑だが読んでいこう!
ラストは少々しんみり。
アガサクリスティおすすめ 第14位 「終わりなき世に生まれつく」
これもまたあまり有名じゃない作品。
やけど絶対に読もうな!!
これは老若男女、誰にでもお勧め恋愛小説やで!
サラサラと物語は静かに進んでいく。
事件(事故)が起こっても、何事もなかったかのように、そのままのペースでサラサラと進んでいく。
しょーもないなあ・・・
と思ってもそのまま読もう!
ラスト35ページからが強烈なのだ!
ここから流れが一気に変わる。
と思っている間に、物語は急激に終わりを告げる。
ボー然とするが、その後静かにこう思うだろう。
静かやけど、そこはかなく悲しくて、そして恐ろしい物語だ。
アガサクリスティおすすめ 第15位 「杉の棺」
クリスティが三角関係を書かせたら超うまいことは何度も述べた。
「杉の柩」も三角関係が元で起こる殺人事件だ。
(しかもクリスティものでは珍しく、法廷がかなりのページを割く)
それだけではなく、クリスティの薬学の知識も炸裂していて、ビビる。
犯人の見当はおぼろげに付いても「どうやって?」という段になると、絶対に解らないだろう。
登場人物もほどよい人数で(クリスティはやたらと登場人物が多い時がある)読みやすい。
「杉の柩」もそうなんやよな~。
アガサクリスティ おススメベスト15 まとめ
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
ではまとめます
- ナイルに死す(ポアロ)
- そして誰もいなくなった(ノンシリーズ)
- ABC殺人事件(ポアロ)
- 5匹の子豚(ポアロ)
- 葬儀を終えて(ポアロ)
- 満潮に乗って(ポアロ)
- なぜエヴァンズに頼まなかったのか?(ノンシリーズ)
- 春にして君を離れ(メアリ・ウエストマコット)
- ポケットにライ麦を(ミス・マープル)
- オリエント急行殺人事件(ポアロ)
- 娘は娘(メアリ・ウエストマコット)
- アクロイド殺し(ポアロ)
- 予告殺人(ミス・マープル)
- 終わりなき世に生まれつく(メアリ・ウエストマコット)
- 杉の柩(ポアロ)
クリスティに興味を持って、何か読んでみようと思った時参考にしてな!
〇ポアロのおススメが知りたい方はこちら⇒ポアロのベスト9「神9」はこちら
〇ミス・マープルのおススメが知りたい方はこちら⇒ミス・マープルはこれがベスト!
〇メアリ・ウエストマコットって?という方はこちら⇒恋愛ものおすすめはこちら
〇長編はきついという方はこちら⇒クリスティの短編おススメはこちら