アティカス・ピュント

アンソニー・ホロヴィッツ(アティカス・ピュント)「ヨルガオ殺人事件」❝このミス❞四連覇の内容は?

前回、この本の紹介をした。

「カササギ殺人事件」

シンプルなタイトルながら、とてつもない読み応えのあるミステリー。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
ネコ缶、久しぶりに夢中になれるミステリー見つけて大感動やったわ。

今回ご紹介するのは、その待望の続編。

「ヨルガオ殺人事件」

ヨルガオ殺人事件(上)
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ヨルガオ殺人事件(下)
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いい作品の続編なうえ、「このミステリーがすごい」の4連覇めを果たした作品!

・・・と、来れば、いやが上にも高まる期待。

さて結果はどうだったのか?

くわしく見ていこ!

アンソニー・ホロヴィッツ「ヨルガオ殺人事件」あらすじ


「ヨルガオ殺人事件」も、「カササギ殺人事件」同様、作中作のある内容。

スーザンの部と、アラン・コンウェイの書いた作品、アティカス・ピュントの部に分かれて進んでいくのだ。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
アティカス・ピュントシリーズは、全部、作中作で進んでいくんやろうな

そんなわけで、あらすじは「スーザン・ライランドの部」と「アティカス・ピュントの部」で分けて書いていくな。

「ヨルガオ殺人事件」スーザン・ライランドの部 あらすじ

ロンドンでの仕事も生活も捨て、恋人・アンドレアスとのホテル経営に挑んだスーザン。

少々後悔しながらも、さまざまに起こるトラブルに毎日奮闘していた。

そんなある日、1組の品の良い老夫婦(トレハーン夫妻)がスーザンの元に現れこう言った。

ミスター・トレハーン 
ミスター・トレハーン 
私たちのホテルで、8年前に起きた殺人事件の真相を解いてください 

でもその事件は犯人がつかまり、終わっているはず・・・?

驚くスーザンに、老夫婦は続けた。

ミセス・トレハーン 
ミセス・トレハーン 
その事件を元にした推理小説を読んだ娘・セシリーが「真相が解った・・!」と告げ、行方不明になっているのです 

しかもそのセシリーが読んだ推理小説とは、アラン・コンウェイの書いた「愚行の代償」というものだった!

自分がプロデュースした本だったこともあり、興味を持ったスーザン。

捜査の謝礼で、ホテルをあちこち直せるうえ、気分転換も兼ねて依頼を承諾。

スーザンは、颯爽と古巣・ロンドンへと旅立つ・・・。

スーザン・ライランドの部 見どころ

行動力ばつぐんの、元・雑誌編集者のスーザン。

彼女が素人探偵になり、難事件に挑むさまは「トニー&タペンス」をホーフツとさせる。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
彼氏に助けてもらいながら・・・っていうところもな!

ドタバタもあり、命の危険もある。
そしてスーザンは、素人ゆえに捜査がうまくいかず悩みまくる・・・・。

読者もハラハラするが、最後はちゃんと真相にたどり着いてメデタシメデタシ。

そのさまは、読者も一緒に事件を解いている気になるだろう。

そして、スーザンの部の面白さはそれだけではなく、こんな面もある。

  • スーザンのホテルはきちんと運営されていくのか?
  • スーザンの人生はどうなる?
    (アンドレアスとちゃんと結婚するのか?)

まだまだ決着はつかなさそうなので、2人をしっかり見守っていこう

トミー&タペンスって誰?という方はこちらトミー&タペンスシリーズ

では次に、作中作の「アティカス・ピュント」編をみていこう。

「ヨルガオ殺人事件」アティカス・ピュントの部 あらすじ

女優のメリッサ・ジェイムズは頭を痛めていた。

所有しているヨルガオ・ホテルが赤字続きなのだ。

おまけにどうしても欲しくて購入した自宅、クラレンス・キープの維持費もばかにならないし、夫とも不仲。

そのうえ、自分の女優としての仕事も激減しているのだ。

意を決して、ホテルの経営状況を徹底的に調べようとした矢先・・・・

メリッサが、何者かに絞殺されてしまう。

小さな村に渦巻く、様々な人間模様。

メリッサが死んで、明らかにホッとする人たちもその中に確実にいた・・・・。

捜査が難航する中、名探偵の誉れ高いアティカス・ピュントに警察は助けを求める。

だがピュントの目の前で、なんと第2の殺人事件が勃発する・・・。

アティカス・ピュントの部 見どころ

前回同様、セント・メアリーミードを思わせる、小さな村での事件。

平和そうな村なのに、小さなコミュニティならではの複雑な人間関係・・・・。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
このあたり、ネコ缶の大好物やな!

ミステリー慣れしている人には少々物足りない、あっさりした事件かもしれない。

だがそのトリックの成立のさせ方が凄い。

そして、今回もちゃんと作中作が、現実の世界としっかりリンクしてるのだ。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
言っても無理な話だが、アティカス・ピュントの部が始まった際の小さな盗難事件を省いて、こっちに集中してほしいところやった。

ちなみに今回の秘書は、「カササギ殺人事件」の秘書とは違う人物。

あれ?と思うが、ポアロの秘書、ミス・レモンを思わせる有能な女性。

ここだけの話だが、彼女の動向には注意しながら読んでいこう!

アンソニー・ホロヴィッツ「ヨルガオ殺人事件」感想

アンソニー・ホロヴィッツは、10話連続のドラマの脚本も書く人物だ。

そんな、「ドラマの脚本を書く人物」ならではの構成能力が、小説でもいかんなく発揮されている。

作中作、アティカス・ピュントシリーズは全9作ある。

  • アティカス・ピュント登場
  • 慰めなき道を行く者
  • 愚行の代償
  • 羅紗の幕が上がるとき
  • 無垢なる雪の降り積もる
  • 解けぬ毒と美酒
  • 気高きバラをアティカスに
  • 瑠璃の海原を超えて
  • カササギ殺人事件

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
ラストの「カササギ殺人事件」は前回紹介したな

そして今回取り上げられたのが、第4作品めの「愚行の代償」だ。

おそらく今後の、アティカス・ピュントシリーズは、スーザン・ライランドと共にこの9作品の中から発表されていくのだろう。

ちなみにアンソニー・ホロヴィッツは、別シリーズ(ホーソーンシリーズ)も書いている。

そちらでは、謎の男ホーソーンが何者なのかが、最終的に解るかも・・・という事が楽しみだ。

アンソニー・ホロヴィッツの別シリーズ元刑事・ホーソーンシリーズ

そしてこちらのシリーズは、次はどの話なのか?最後まで読んだ時何が解るのか?という楽しみがある。

こんな風に「1話完結のミステリーの謎解き」とは別の「シリーズすべてを読んだ時に何かが判明する」という楽しみを作った作家さんは、初めてではないだろうか。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
そういう意味で、2022年はアンソニー・ホロヴィッツに注目していこうと思っているで!

「ヨルガオ殺人事件」 読むときの注意点

こういったシリーズ物は、どこから読んでも大丈夫・・・というのが大概のお約束になっている。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
ポアロ・マープルものとか、作家アリスシリーズとかな

ポアロシリーズはこちらから
作家アリスシリーズはこちらから

だが、アンソニー・ホロヴィッツものは、順番通りに読んだ方が絶対にヨイ。

読んでないからと言って、全く解らないことはないのだが、面白さは確実に3割減だ。

何故ならこの作品、前回出てきた登場人物や、場所が頻繁に出てくるのだ。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
まず、「カササギ殺人事件」のアラン・コンウェイが、また出るとは全く思ってなかった。

そのうえ、彼の妻が重要な役で出てくる。
アランの愛人も登場したしなあ・・・。

なのでアンソニー・ホロヴィッツものは、順番通りに読んでいこう!

読み終えても、メルカリに売り飛ばしたらあかんで!
次回作のために置いとこうな!

アンソニー・ホロヴィッツ「ヨルガオ殺人事件」まとめ

ヨルガオ殺人事件(上)
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ヨルガオ殺人事件(下)
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ネコ缶評価

いつも通り、ものすごく緻密に組み立てられた謎。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
こんな感じの謎とき、有栖川有栖さんの短編「ジャバウォッキー」にもあったな

有栖川有栖「英国庭園の謎」はこちら

スーザンがいろいろな人にハイスピードで会ってるから、ついていくのが大変だった点と、犯人が解ったのが唐突過ぎたのが難。

とはいえ前回に続き、圧倒的な読み応えと緻密な伏線(と回収)はさすがだった。

次は、どのピュントシリーズが出るのか?
どんな感じで作中作になるのか?

今年(2022年)は良い年になりそうやな(#^.^#)!

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