ミステリーの面白さは、なんといってもこれに尽きるだろう。
いろいろな事件・疑惑が1つの点でつながったとき
複数の殺人事件が、ある1点でつながった・・・
迷宮入り寸前の事件が、過去のある事件とつながりを見せた・・・
などなど。
と、膝を打ちたくなる瞬間だ。
こういう時、ミステリーっていいなあと心底思うのだ。
今回、その「つながりが強烈」な1冊を紹介しよう
「書斎の死体」
とある老夫婦の書斎に、朝起きたら見ず知らずの若い女性の死体があって・・・ということから始まるこのミステリー。
いったいなにと結びついていくのか?
早速みていこう!
Contents
アガサクリスティ(ミス・マープル)「書斎の死体」 あらすじ

セント・メアリー・ミードのアーサー・パントリー家。
平穏な朝が今日も始まろうとしていたが、血相を変えた召使にパントリー夫妻はたたき起こされた。
その絞殺死体は若い女性。
けばけばしい化粧をし、華美に髪を結い揚げ、派手だが安っぽいドレスを着ていた。
むろんパントリー夫妻は見たことも無い女性だ。
おまけに前日の夜10時には、こんな死体はなかったという・・・。
彼女はなぜ?どうやってこの書斎に来たのか?
誰に首を絞められた?犯人はどうやって逃げたのか?
そして本当にアーサーは、この女性と無関係なのか?
あらぬ疑いを、セント・メアリー・ミードの住人からかけられ、意気消沈するアーサー。
夫をかばうべく、友人のミス・マープルに助けを求める妻のドリー。
死体の身元が解るにつれ、大富豪家の悲しい過去とうずまく疑惑、行方不明中の女学生、などさまざまな疑惑も浮上していく。
そしてついに第2の殺人事件が起こる!
友人のために、ひと肌脱ぐことにしたミス・マープルは、真実にどうたどり着いていくのか?
アガサクリスティ(ミス・マープル)「書斎の死体」感想

面白い。
さまざまなパーツだけ見ていたら何のことかわからないが、最後に1枚の絵になったら納得するジグソーパズルのようだ。
つかみは十分OKやな~!
そして「書斎の死体」の面白さは、その謎の死体をきっかけに、いろんな疑惑がくっついてくること。
その疑惑たちを紹介していくわな
「書斎の死体」見どころ 死体からつながるさまざまな疑惑&事件

見つかった若い女性の身元は、「ルビー・キーン」っていうダンサー。
でもそれだけやない。
疑惑と事件を詳しくみていこう。
書斎の死体(ルビー)は、こんな疑惑を背後に抱えてたんやな~。
全く関係ないと思うだろうが、この事故も、後から重要になってくるんやで。
他にも、ルビー・キーンをマジェスティック・ホテルに連れてきた従妹のジョジ―もなんとなく怪しい。
言うまでもなく、ジェファーソンの義理の息子は借金抱えてて、とんでもなく怪しい。
最初に出てきた(そしてラスト近くまで出てこない)セント・メアリー・ミードにはふさわしくないような、映画関係者の若者も、やっぱり怪しい・・・。
とはいえ、読み進めていくと解るが、「登場人物全員」に確固たるアリバイがあるのや。
それをミス・マープルが、がっちり謎解きをしてくれるのが爽快やで。
そこから「人間観察のプロ」の面目躍如を見せてくれるから、楽しみにしといてな!
アガサクリスティ(ミス・マープル)「書斎の死体」まとめ
ネコ缶評価
文句の言い様がないのだが、1つだけ気になったことがある。
死体をヒョイヒョイ簡単に動かしてること。
死体って結構重いだろうし、いくら力持ちでも1人では担いだりはできないだろうと思うんだよなあ・・・
(特に女性なら)

そこだけ「ん~、残念!」と思って、星マイナスしたけど、他は完璧だったのでヨシとしよう!
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