有栖川有栖にはシリーズものが多い
学生アリスシリーズ、作家アリスシリーズ。
そして作家アリスシリーズの中に「国名シリーズ」というものがある。
今回は、その作家アリスの国名シリーズ第1段「ロシア紅茶の謎」をご紹介!
Contents
有栖川有栖(国名シリーズ) ロシア紅茶の謎 あらすじ

ロシア紅茶の謎は短編集。
こんな話が入っている。
動物園の暗号
屋根裏の散歩者
赤い稲妻
ルーンの導き
ロシア紅茶の謎
八角形の罠
ざっとあらすじを見ていこう
ロシア紅茶の謎 動物園の暗号

夜中の動物園の猿山で、飼育員の太田善二が殺された。
その太田は、動物の名前がでたらめに羅列されていたメモを、握りしめていた。
彼が遊びで作った暗号だったのだが、ずらりと並んだ動物の意味は?
これを解くことが、犯人逮捕につながるのか?
ワクワクしながら読ませてもろたで!
よおできた暗号やで!
ロシア紅茶の謎 屋根裏の散歩者

アパートの大家・五藤甚一が殺された。
この五藤は、夜な夜なアパートの屋根裏を歩き回り、下宿している人たちの部屋をのぞく、妙な趣味があった。
調べていくと、五藤が殺されたのは、近くで起こっている、連続殺人事件の犯人をその趣味によって知ってしまったからだと判明。
犯人は、下宿人の誰なのか?
有栖川氏、「屋根裏の散歩者」は好きなキーワードみたいで、別作品では劇団名として出てくるで!(「ペルシャ猫の謎・切り裂きジャックを待ちながら」)
ロシア紅茶の謎 赤い稲妻

雷が鳴る夜、ジェニファー・サンダーという女性がマンションから転落死。
向かいのマンションの住人がこう言った。
だが部屋には、かぎが掛かっており、どこからも逃げた様子はない。
おりしもほぼ同じ時刻に、列車にはねられた女性がいた。
それは偶然なのか?
そしてその二人の女性と、接点のある弁護士・田宮はシロなのか?
この話は「ロシア紅茶の謎」で一番好きや!
ロシア紅茶の謎 ルーンの導き

サイモン・リーという、シカゴ出版社の編集者が刺殺された。
殺された場所は、友人ウルリッヒ・フローゼの家。
フリーゼ氏の友人を招いた、ホームパーティのさなかだった。
サイモン・リーと、誰もが初対面のはずなのに、どうして彼は殺されたのか?
彼が握りしめていた、ルーン文字が書かれた4つの石は何を意味しているのか?
ロシア紅茶の謎 ロシア紅茶の謎

新進気鋭の作詞家・奥村丈二が殺された。
友人・妹を交えた忘年会で、出されたロシア紅茶を飲んだとたん、苦しんで死んだのだ。
忘年会に出たのは男女4名。
実はそれぞれ、奥村氏に良からぬ感情を持っていた。
犯人は、みんながいる中で、奥村氏が飲むカップだけに、どうやって毒を入れることができたのか?
さあ今回はどうやったんや?
・・・ってマニアは楽しめること請け合い!
ロシア紅茶の謎 八角形の罠

お芝居の練習中、突然停電。
だが明かりが再びついたときには、俳優の西尾裕司が殺されていた。
この俳優8人たちは、男女それぞれの思惑が複雑に絡み合っており、だれが西尾を殺してもおかしくはない状況だった。
劇団員が疑心暗鬼になる中、第2の殺人事件が起こる・・・。
誰も動いていないのに、凶器が2階から見つかったのはなぜ?
警察もいる中、2番目の殺人を犯したのは誰?
終わりに、おなじみ「作者からの挑戦状」がある。
関西のネコ缶は、リアルな都市名が出てくるのが嬉しいわ!
有栖川有栖(国名シリーズ)ロシア紅茶の謎 感想

全体的にレベルの高い話が多い・・・と感じる。
有栖川氏の短編は時々
・・・と思うこともあるが、ロシア紅茶の謎にはそれがない。
国名シリーズでは、文句なくおススメの一冊。
有栖川有栖(国名シリーズ)ロシア紅茶の謎 まとめ

ネコ缶さとこの評価
「ロシア紅茶の謎」は、暗号の話、密室の話、犯人が消えた話、大勢いるのに気づかれずに毒を飲ませる話・・・という豪華なラインナップ。
長編は長すぎて・・という人にも、おすすめの一冊になることは間違いなし!
有栖川有栖氏の国名シリーズの順番ってどうなってんの?と思う方はこちら⇒国名シリーズの順番とおもろさNO1はこれ!
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