気に入ったミステリーに続編があれば絶対に読みたくなるのがミステリーファンの常。
三毛猫ホームズしかり、ポアロにマープル、加賀刑事・・・・
ネコ缶、結構いろいろ読みました。
今回もご多分にもれず、学生アリスシリーズを読み倒してやろうと意気込んで選んだのがこちら。
学生アリスシリーズ第2段「孤島パズル」!
孤島パズル 有栖川有栖(学生アリス) あらすじ
推理小説研究会に、女性部員が入部。
彼女の名前は有馬麻里亜。
麻理亜の叔父・竜一の別荘で、夏休みにアリスと江神は、遺産をかけた宝探しのパズルゲームをすることになった。
南の島でのんびりと、麻理亜の祖父が残した遺産をかけたパズルゲーム!
泊り客とも仲良くできて最高のバカンス!
・・・と思ったところが、いきなりの大型台風で頓挫。
江神一行やマリアの親族、その友人たちは島で孤立してしまい、そして連続殺人事件が起こる。
3年前に起こった、マリアのいとこが溺死した事件は何か関係があるのか?
莫大な遺産をかけたパズルの謎は解けるのか?
そして連続殺人事件の犯人はこの中の誰なのか?
今回も、部長・江神の推理が光る。
孤島パズル 有栖川有栖(学生アリス)感想
南の島・夏休み・パズルゲーム・ダイヤモンドの遺産、そしてバカンスの中突然襲った台風による孤立状態・・・。
などなど、「絶対面白くなる条件」「何か事件が起こりそうな条件」が整い、「3年前にも怪しい事故があった」という万全の伏線も完備。
その予想を裏切らない、よくまとまった話だと思う。
ただよくまとまりすぎて、今一つ新しさを感じない。
正直、最初の人物シチュエーションを知った段階で、もうこれが解ってしまった。
ちなみに「被害者の兄貴に、劣等感を感じていそうな次男」という人物設定も、「こいつもなんかやらか事件にかみそうやなあ・・・」と、引っかかるものがあった。
ネコ缶、マニアすぎるしなあ・・・・。
ネコ缶にとって「孤島パズル」の面白ポイントは、むしろこっち。
ネコ缶サトコの「孤島パズル」おススメポイント
⇒謎解きよりもパズル解き
・何億というダイヤモンドの遺産の隠し場所をかけた、島全体を使ったパズル。
・その謎を解くのに、随所に建てられたモアイ像がヒントになっている
・パズルは「進化するパズル」
「進化するパズル」という言いかたに最初は「?」と思う。
でもいざ解けてみると、膝を打つようなパズルの進化に思わず感動。
これには犯人が解った時よりも衝撃を覚えた。
孤島パズル 有栖川有栖(学生アリス) まとめ
ネコ缶の評価
前回の「月光ゲーム」に引き続き、江神の推理がさえて、ネコ缶はすっかりファンになってしまった。
とはいえ、できればここに、望月や織田も入れて、4人でワイワイ謎解きをしてほしかった。
良くまとまった話なので、ミステリー初心者の方にもおすすめです。
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