アガサクリスティ

アガサクリスティ(ポアロ)世にも珍しいポアロの学園もの「ヒッコリーロードの殺人」

アガサクリスティ(と、ポアロ)と言えば、

大富豪!
豪邸!
遺産相続!

と、殺人事件のバックグラウンドの相場は決まってる。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
意外なくらい、恋愛感情のもつれとかはないんやで。

でも今回ご紹介する「ヒッコリーロードの殺人」は、珍しく学生寮が現場なのだ

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登場人物も、ほとんどが学生たちで、大富豪は出てこない。

そのうえ、今回の犯罪は、遺産などではなく「宝石・麻薬の密輸」なのだ。

クリスティがこれを扱うのって、意外とほとんどなかった気がする。

そんな珍しいことが続出する作品なのだ。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
しかもポアロの秘書が登場するんやで~。初めてやないかなあ。

そんな珍しいことずくめの「ヒッコリーロードの殺人」いってみよ!

アガサクリスティ(ポアロ)「ヒッコリーロードの殺人」 あらすじ

ポアロの秘書の、ミス・レモンが珍しく3回も字を間違えた。

有能かつ正確な仕事ぶりを誇る、ミス・レモンにあるまじきこととポアロは理由を聞いてみると、ミス・レモンはこう答える。

ミス・レモン
ミス・レモン
姉のことを心配しているんです。

学生寮の寮母をしている姉のところで、不可解な盗難事件が相次いでいるんですよ。 

盗まれたものは、電球やコンパクト、夜会用の靴を片方に聴診器・・・・・などなど
さほど高価なものではないものばかり。

おまけにボロボロに切り裂かれたリュックや、スカーフまであったということ。

さっそく姉のハバード夫人を呼び、話を聞いたポアロ。

講演会をするという名目で学生寮に入り、学生たちと話をすると、こう言った。

ポアロ 
ポアロ 
一刻も早く警察を呼ぶべきです! 

そしてポアロが来てからすぐに、私が盗んだと罪を告白する女子大生が出た。

一件落着かと思いきや、なんとその翌日にその子は、モルヒネを飲んで死んでしまう。

彼女は罪の告白をした後に、長年の片思いが叶って、婚約までしていたのに・・・。

しかも彼女は、こう言っていた。

 
 
○○と○○は盗んだけど、●●と××はやってないのよ。 
 
 
偽のパスポートを、持ってる人がいるみたい・・・。 

盗難の犯人は誰かほかにもいるのか?
何か他にも事件があるのだろうか?

そして罪を告白した女性は、自殺か?殺人か?

そしてまた、新しい殺人事件が起こってしまう・・・。

アガサクリスティ(ポアロ)「ヒッコリーロードの殺人」感想

最初にも述べたが、学生寮が舞台のポアロは珍しい~と思ったのが最初の感想。

ただ予想通り、ネコ缶こんな一言をもらすはめに

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
登場人物がめっちゃ多い!!!
(そら学生寮やさかいな!)

今回は、がっちりメモをとりつつ読むことをおススメする。

ヒッコリーロードの殺人 読みこなしポイント 登場人物を整理しよう

学生寮なので、学生だけでなく料理人など登場人物はかなりいるが、とりあえずこの学生キャラを抑えておこう。

ナイジェル・チャプマン 歴史学専攻 緑のインクの持ち主 パトリシアの彼氏 複雑な過程で育ち、毒舌の持ち主
ヴァレリ・ポップハウス 服飾店のバイヤー 個性の強い女性 緑のスカーフをズタズタにされる   
パトリシア・レイン ダイヤの指輪を盗まれる おとなしく、おっとりした女性 ナイジェルの彼女   
シーリア・オースティン 薬剤師 コリンが大好き 様々なものを盗んだ犯人 何か重要なことを知っている?   

次点としてこの学生。

エリザベス・ジョンストン ブラック・べスのあだ名 ノートに緑のインクをかけられる 冷静な女性
コリン・マックナブ 心理学専攻 シーリアに好かれて、その後婚約
アキボンボ 西アフリカの留学生。後半にものすごく大事な証言をしてくれる

他にも学生キャラは沢山いるけど、全員は把握しきれないし、そこまで把握しなくてもOK。

とりあえず、この7人の動きを押さえておくとヨシ。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
小説やなくて、ドラマやったらよかったかもやな~

ヒッコリーロードの殺人 読みこなしポイント 盗まれたものは2つに分かれる

もう一つのポイントは、盗まれたグッズの分類だ。

とりあえず、これだけのものが盗まれていることをお伝えする。

化粧用コンパクト
口紅
ダイヤの指輪
聴診器
イヤリング
シガレットライター
古いフランネルのズボン
電球
箱入りのチョコレート
シルクのスカーフ(ずたずたに切り裂かれている)
リュックサック(ずたずたに切り裂かれている)
ホウ酸の粉末
バスソルト
料理の本

ポアロも、盗まれたものに統一性がないことを疑問に持っていたが、確かにそうだ。

だがこの品物たちは、のちにこんな風に分けられていく。

化粧法コンパクト
口紅
シガレットのライター
古いフランネルのズボン
箱入りのチョコレート
絹のスカーフ
バスソルト
料理の本(おそらくこっちに入る)
夜会靴片方
ブレスレット

ダイヤの指輪(↑でもあるが、訳ありなので離す)

電球
聴診器
リュックサック
ホウ酸の粉末(詳しくは書かれていないが、おそらくここ)

まず最初に分類したものは、罪を告白した女性が盗んだものだ。

盗んだ理由は「ヒッコリーロードの殺人」を読めば早い段階で解る

だが残りは、なかなか解らない。

盗まれたものの中で、特に重要なのが「電球」。

これが盗まれた理由をポアロが解いたとき、事件が一気に動き出す。

事件が解決に向かうにつれ、この分類理由がはっきりするで!

アガサクリスティ(ポアロ)「ヒッコリーロードの殺人」 まとめ

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ネコ缶評価

とにかく学生たちの数が多い。

中盤で、その学生たち全員に聞き取りをするのだが、その聞き取りだけで70ページくらいとっている。

事件が起こっているので仕方がないのだが、この長い事情聴取で作品の流れがちょっと詰まった感じがする。

学生たちの数を絞って、テンポよく進めていけばもっと良かったかもな~とネコ缶は思うのだ。

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  1. […] とはいえ1943年に書かれてるから、それ以降の作品「満潮に乗って」とか「ヒッコリーロード」とかには触れへんのが残念。 「満潮に乗って」はこちらから 「ヒッコリーロードの殺人」はこちらから […]

  2. […] 「満潮にのって」詳しくはこちらから 「愛国殺人」詳しくはこちらから 「ヒッコリーロードの殺人」詳しくはこちらから […]

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