綾辻行人氏の書いた「館シリーズ」という、館が主人公(?)のシリーズがある。
中村青司という建築家が建てた豪邸が舞台という設定。
そしてその屋敷には、必ず何らかのからくりがある。
しかもそのからくりが・・・
殺人に利用されるという、いわくつきの建築物だ。
そしてそのいわくつきの館と、ミステリー作家の「鹿谷門実」(最初は「島田潔」)という、ヒョウヒョウとしたお兄さんがセットになって物語は進んでいく。
ホラー要素と狂気が合わさった、綾辻ワールド全開の「館シリーズ」
今回は、そのおススメベスト3をご紹介しよう。
それはこれだ!
1 「十角館の殺人」
2 「水車館の殺人」
3 「黒猫館の殺人」
でもこのベスト3は面白く読めたで!
それぞれのおススメポイントをご紹介しよう!
Contents
綾辻行人「館シリーズ」おすすめベスト1 「十角館の殺人」
ミステリーが好きな人は、読んでみたらすぐこう思うだろう。
「あの話」とは、世界中の誰もが知ってるミステリーのこれ
「そして誰もいなくなった」だ
とある島に男女10人が招待されるが、その10人は過去にやましいところがある。
そして1人ずつが何者かに殺されていき、そのたびに、屋敷内の人形が減っていく・・・。
たしかに細かいところはちがうにせよ、この大筋は同じ設定だ。
ただの真似かと思いきや、「十角館の殺人」は、名作「そして誰もいなくなった」に決して引けをとっていない。
むしろ、踏み台にして大きくジャンプしている感もある。
あっと驚く大どんでん返しは、ちょっとまって!と、読み返すこと必須。
綾辻行人「館シリーズ」おすすめベスト2 「水車館の殺人」
とにかく設定が良かった。
現在と過去が交互に書かれている。
そして1年前に立て続けに起こって、うやむやになっている4つ事件の(殺人含む)謎を島田潔が解くのだ。
しかも水車館の主人が、スケキヨばりの仮面を被っているとくる。
そしてそのご主人の奥さんが、なんとまだ10代の女の子だ・・・。
これはもう、設定だけで、絶対に面白いに違いないと思わせるよな!
(実際に面白かったけど)
※ちなみに、スケキヨについてはこちらから
館の見取り図も細かく本にかかれており、ここからが本当の「館シリーズ」の始まりともいえるかもしれない。
綾辻行人「館シリーズ」おススメベスト3 「黒猫館の殺人」
ベスト3にしたが「黒猫館の殺人」には、いろいろ問題がある。
・椿本レナの死因があっさりしすぎ
・密室の謎はすぐわかる
そして何より
ネコが出てくるのかと思いきや、出てこなかった
ミステリーの構成だけで考えれば、内容は館シリーズNO9の「奇面館の殺人」の方が上かもしれない。
でも黒猫館を押したのは、ネコ缶がラストをとても気に入ったからだ。
「黒猫館の殺人」ラストの謎解きは本当に度肝を抜かれた。
ミステリーで、こんなラストはネコ缶見たことがない。
綾辻行人「館シリーズ」おすすめ まとめ
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
ではまとめます。
2 「水車館の殺人」
3 「黒猫館の殺人」
ホラーや狂気が苦手なネコ缶でも、この3冊は面白く読めた。
・綾辻行人「館シリーズ」、読んでみたい人はこちら⇒館シリーズ全巻と、必ず押さえたい読む順番のご紹介!
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