ガリレオシリーズ

東野圭吾(ガリレオシリーズ)「ガリレオの苦悩」あらすじ・感想・ネタバレまとめ

ストーリーに幅を持たせるために、新しいキャラが途中で登場するのはよくあるパターン。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
加賀恭一郎シリーズでも松宮が出たしな。

コナンでも、1巻から比べたら一体何人のキャラが誕生したか・・・

加賀恭一郎シリーズ詳しくはこちらから

ガリレオシリーズでも、今回ご紹介する「ガリレオの苦悩」で、新しいキャラが誕生している。

ガリレオの苦悩
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どんなキャラが出てくるのだろうか?

詳しくみていこう

東野圭吾(ガリレオシリーズ)「ガリレオの苦悩」あらすじ&感想

「ガリレオの苦悩」は短編。
この5編からなる。

  1. 落下る(おちる)
  2. 操縦る(あやつる)
  3. 密室る(とじる)
  4. 指標す(さししめす)
  5. 攪乱す(みだす)

登場する新しいキャラは「内海薫」。
若い女性だ。

彼女は気丈で、クールな湯川にグイグイ食いつく。

そして「容疑者Xの献身」以来、捜査に腰が重くなった湯川を動かしてくれる重要なキャラだ。

「容疑者Xの献身」詳しくはこちら

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
「相棒」の捜査一課コンビに入って、新しい空気を入れた出雲刑事みたいな存在感・・・やなあ。 

内容を詳しくみていこう。

「ガリレオの苦悩」落下る(おちる)あらすじ&感想

とあるマンションから女性・江島千夏が転落した。

自殺かと思われたが、彼女には頭を殴られた跡があり他殺とみられた。

そんな時、千夏が死ぬ直前会っていたという家具のセールスマン・岡崎が名乗り出てきた。

岡崎はこう言った

岡崎 
岡崎 
9時から江島さんは、誰かと会うという事でしたので、9時15分前に帰りました。 

9時から来る千夏の恋人を探す本部。
だが、岡崎が殺したのだと言い張る新参者の内海。

先輩方に追い込まれ、湯川に助けを求めた内海だったが・・・・。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
「予知夢」からの続きを連想させる、再びのマンションからの飛び降り。

内海薫が女性らしい勘を、大いに働かせてくれる。

考えられたトリックが少々「ピタゴラスイッチ」的やな 

「予知夢」詳しくはこちら

「ガリレオの苦悩」操縦る(あやつる)あらすじ&感想

何年かぶりにゼミ仲間と、恩師・友永幸正の家遊びに行った湯川。
楽しい時間を過ごしたが、その夜に事件が起こる。

恩師の息子・邦宏が住む離れで火事があり、邦宏が死んでしまったのだ。

放蕩息子で、どうしようもない人間だった邦宏。

彼のたばこの火の不始末ではないかと思われたが、いろいろ調べていくと、おかしなところが出てくる。

おまけに邦宏の体には、日本刀で刺されたような跡があり・・・

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
久しぶり(?)のものすごい科学トリック。
おそらく湯川でないと解けへんな。

トリックの説明にかなりページが必要だったので、この作品は他の作品の倍のボリューム。

短編ながら、どんでん返しもあり、涙もありの力作やで。

「ガリレオの苦悩」密室る(とじる)あらすじ&感想

大学の友人・藤村がペンションの経営を始めた。
招待された湯川は、藤村からこんな事を言われる。

藤村 
藤村 
実はこのペンションの1室で、おかしなことがあった。

泊り客が一人、突然部屋からいなくなったんだ。

でもその部屋は密室だったんだよ・・・。

その密室の謎を解いてもらいたいゆえに、湯川を招待したという。

しぶしぶ調査に乗り出した湯川。

だが藤村は、明らかに何かを隠しているようだった・・・。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
ライトな密室物。

密室・・・というには少々ゆるいが、1つのポイントが決め手になる。

ネコ缶でも知ってるものだったが、こんな犯罪に使えるのかとびっくり

「ガリレオの苦悩」指標す(さししめす)あらすじ&感想

1人の高齢女性が殺されて、金の地金が10キロも盗まれていた。

容疑者として挙がったのが、真瀬貴美子。

加入している個人年金の事で訪問しようと思ったが、番犬が怖くて引き返したという。

貴美子の娘の葉月は、母の無実を晴らそうと動くが、彼女が使う手段は「水晶のふりこ」。
つまりダウジングだった・・・。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
普通のミステリーだが「水晶のふりこ」という魅力的なアイテムで、オカルトチックに仕上がっている。

ネコ缶も欲しなったなあ。

「ガリレオの苦悩」攪乱す(みだす)あらすじ&感想

湯川と警察の元に「悪魔の手」なる存在から手紙が届く。

私は悪魔の手を持つものだ。
人を自在に操れる。
だがその手は人に見えないので、警察は被害者を事故死としか判断できない。

手に負えないなら、T大学のY准教授に助けてもらえ。

どちらが天才科学者か勝負してみるのも一興だ。

湯川の事を、一方的に強く恨んでいる様子の「悪魔の手」。

いたずらかと思われたが、その後も脅迫は続き、予言通りの事故が多発する。

湯川は「悪魔の手」の暴走を止められるのか?

犯人は、どうやって人に見られず事故を起こしているのか?

そして悪魔の手は、なぜ湯川をこんなにも恨んでいるのか・・・・?

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
かなり力の入った作品。

「操縦る」に続き、湯川の「科学を殺人に使う事は許せない」という信念が、ここでも貫かれている。

犯人のあまりにも狭い視野は、今の無差別殺人にも十分共通しているように思う。

東野圭吾(ガリレオシリーズ)「ガリレオの苦悩」

ガリレオの苦悩
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ネコ缶評価

5編あったが、「操縦る」と「攪乱す」がかなりの力作。

注目すべきは、今回初めて、湯川の「科学を殺人に使う事は許さない」という正義感が発揮されている。

これは今後、湯川の立ち位置になっていくことを予感させるな!

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
ミス・マープルシリーズの後半が、彼女の強い正義感で突き動かされていたみたいや。

「ミス・マープル」シリーズに興味のある方はこちらから

「操縦る」と「攪乱す」、どちらも科学者ならではの見解と、犯人の境遇が丁寧に書かれていてナイスだった。

次回、薫にお株を奪われている草薙は挽回できるのか?

楽しみだ。

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