先日アップした「トニタぺシリーズおすすめと順番」で、クリスティもの(長編)はすべて読破。
そろそろ別の作家さんいこうか・・・
と思ったのもつかの間、フトこんなことに気づく。
大作家、クリスティには短編もあったのを忘れとった・・・。
うーん・・・どうしようか・・・・。
と、迷う事10分(短あっ!)
そんな訳で今回は、短編第1作目「ポアロ登場」をご紹介します。
※謎解きゲームやミステリーゲームにもハマっているので、ゆっくりアップしていくな!(笑)
Contents
アガサクリスティ(短編)「ポアロ登場」あらすじ&感想
クリスティ初の短編「ポアロ登場」は14の話がある。
- <西洋の星>盗難事件
- マースドン荘の悲劇
- 安アパート事件
- ★狩人荘の怪事件
- 百万ドル債券盗難事件
- ★★エジプト墳墓の謎
- ★グランド・メトロポリタンの宝石箱盗難事件
- 首相誘拐事件
- ★ミスター・ダウンハイムの失踪
- ★★イタリア貴族殺害事件
- 謎の遺言書
- ヴェールをかけた女
- 消えた廃坑
- チョコレートの箱
殺人事件に窃盗、スパイもの。
ちょっと長めの話や、超短いエピソード的な話など、バラエティに富んだ話が入っている。
サクッとあらすじ&感想を書いていこう。
※長くなるし、気になるものだけみていってな!
「ポアロ登場」<西洋の星>盗難事件
「満月の夜、2つのダイヤは元の場所に戻る」
という脅迫めいた手紙をもらったメアリー・マーヴェル。
その2つのダイヤとは「西洋の星」と「東洋の星」。
西洋の星を持つメアリーと、東洋の星を持つヤードリー夫人は、それぞれポアロの元に相談に来た。
だがダイヤは、やっぱり盗まれてしまい・・・・
「ポアロ登場」マースドン荘の悲劇
少し前に亡くなったマルトラヴァーズ。
胃潰瘍で死んだことになっているが、その死に不信感を持った保険会社が、ポアロに相談。
早速、若くして未亡人になってしまった夫人の元に出かけたポアロ。
真実は果たしてどうだったのか?
「ポアロ登場」安アパート事件
ありえない価格で、アパートを借りられたと自慢するミセス・ロビンソン
おかしいと思いポアロが調べに行くと、明日引っ越すはずのロビンソン夫妻が、半年前から住んでることが判明。
ポアロとヘイスティングスも、そのアパートに部屋を借りて張り込むと・・・
最初の出だしは「おかしな話やな」と思うけど、ラストで大きなものが出てくる。
「ポアロ登場」★狩人荘の怪事件
ロジャー・ヘイヴァリングの叔父が、銃で撃たれて死亡した。
彼が死ぬ前訪ねてきた男がいたのだが、行方不明だ。
調べてみると、事件を依頼したロジャーには負債があり、動機がある。
だが彼には確固たるアリバイが・・・。
インフルエンザでダウンした、遠隔捜査のポアロの冴えが光る。
この話を元にしたんかな~
「ポアロ登場」百万ドル債券盗難事件
フィリップ・リッジウェイは、船で巨額の債権を運んでいた。
だがちょっと目をはなしたすきに、鞄がこじ開けられて、債券が盗まれているのが発見された。
当然船の乗客は全員チェックされたが、債券は見つからない・・・。
責任者のフィリップが追い詰められる中、ポアロの見つけた犯人は?
「ポアロ登場」★★エジプト墳墓の謎
エジプトのメンハーラ王の発掘をしている人物たちが、次々と謎の死を遂げた。
息子が発掘に参加しているので、真相をつかんでほしいと頼まれたポアロ。
エジプトに苦労して行ってみたところ、またしても死者が・・。
本当に彼らは呪いで死んでいったのか?
呪いでないとしたら、犯人の動機は何なのか?
実際にあった不気味な出来事を、クリスティらしくうまくアレンジ。
長編で読みたかったなあ~。
「ポアロ登場」★グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件
週末をグランド・メトロポリタンで過ごしていたポアロとヘイスティングス。
だがそこで、巨額の真珠のネックレスが盗まれるという事件が起こった。
盗難のあった部屋に出入りしていたのは、メイドとホテルの部屋係だけ。
犯人は2人のうちのどちらなのか?
「ポアロ登場」首相誘拐事件
イギリスの首相が誘拐された。
国を左右する大事な会議のために、フランスへ向かう途中、忽然と姿を消してしまったのだ。
一体どこで誘拐されたのか?
イギリスの政治はどうなってしまうのか。
会議まで24時間しかないが、ポアロは無事に首相を保護できるのか?
トミタぺを思い出させてくれるドタバタ感がある
「ポアロ登場」ミスター・ダヴンハイムの失踪
ジャップ刑事がポアロの元に来た。
ダヴンハイム・サモン銀行の頭取が、郵便局に行ってくると言い残した後、行方不明になっているのだ。
すれ違いで謎の男・ロウェンが訪ねてきたが、その後金庫がこじ開けられていることも判明。
ロウェンが犯人なのか?
そしてダヴンハイムはどこへ?
「ポアロ登場」★★イタリア貴族殺害事件
Dr.ホーカーのところに電話が鳴り響いた
「助けてくれ、あいつらに殺される・・・フォカスティーン・・リージェント・・コート」
驚いたホーカーは、リージェントコートにある、フォカステーニ伯爵のアパートへ駆けつけた。
するとそこには、頭を殴られて死んでいたフォカステーニ伯爵の姿が・・・。
直前まで一緒にいて、食事をしていた人物たちは誰なのか?
話自体もまとまってたし、ネコ缶は結構好きやな。
「ポアロ登場」謎の遺言書
ミス・ヴァイオレット・マーシュは、伯父の風変わりな遺言に困惑していた。
「クラブツリー荘と家財道具を、死後1年間は自由に使ってよい。
その間に私の聡明な姪は、頭の良さを証明するだろう。」
この謎解きのような遺言に、ポアロが挑む。
もうひとひねり欲しかったな
「ポアロ登場」ヴェールをかけた女
スペイン風の黒いヴェールをかけた女性が、ポアロの元にやってきた。
今度結婚するので、若気の至りで書いた手紙を取り戻してほしい、とのこと。
薪の中からそれを見つけたポアロ。
でもなぜか事件は、それでは解決せずに・・・。
おいおい!と思いきや、もうひと段階あるで。
これまた、トミタぺにやらせてみたい案件。
「ポアロ登場」消えた廃坑
かつて栄えて今は廃坑になった鉱山に、まだ宝の山が眠っているということが判明。
だがその鉱山の位置を詳しく記した書類を持っていた、中国人ウー・リンが死体で見つかる。
会議のためにイギリスまで来たところ、行方不明になっていたのだ。
彼を殺したのは一体誰なのか?
そしてその書類はどこに?
この話、ポアロ、相当身体張ってます
「ポアロ登場」チョコレートの箱
ムッシュ・デルラールは有力な代議士。
いずれは大臣になるだろうと目された人物だったが、ある日突然病死。
彼の元妻の従妹が「彼の死は自然死ではない、調べてほしい」とポアロに依頼に来た。
ムッシュ・デルラールは本当に誰かに殺されたのか?
食べかけのチョコレートの箱に、実は秘密が・・・。
犯人の、この性質をトリックに使ったのは「リラ荘殺人事件」にもあった
アガサクリスティ(短編)「ポアロ登場」まとめ
ネコ缶評価
★の話は比較的まとまっているが、他のものは正直「うーん」と思うものも多い。
長編で見せたクオリティは、やっぱり短編では弱いかなと感じる。
とはいえ、全編ポアロとヘイスティングス(時々ジャップ刑事)が出てきて、親しげに話をしてくれているのは貴重。
ミステリーにどっぷりつかるというより、ポアロとヘイスティングスの掛け合いを楽しく読ませてもらおう。
もっとポアロを読みたい方はこちら
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