国名シリーズ

有栖川有栖(作家アリス)国名シリーズ第4段「英国庭園の謎」あらすじ、感想、ネタバレまとめ

英国&ミステリー・・・・こう聞くと、真っ先にこれを思い浮かべてしまうのはネコ缶だけではあるまい。

ご存じ、相棒。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
ネコ缶、シーズン1から観てるが、メンバーも18年やってるとずいぶん変わったなあ・・・。

まあこれは主役の右京さんが、英国が好きというだけでここに出しました。

「英国庭園の謎」も殺された人が英国が好きというつながり。
決して英国人でも英国在住でもないねん。

まあそんな強引な前振りはさておき、英国好きな人が起こしたイベントで、自分が殺されちゃった・・・という話が入った「英国庭園の謎」いってみよ!

有栖川有栖 英国庭園の謎 あらすじ

英国庭園の謎は短編集。この6つの話が入っている。

雨天決行
竜胆紅一の疑惑
三つの日付
完璧な遺書
ジャバウォッキー
英国庭園の謎

ちなみに「ジャバウォッキー」は、この本にも入っているくらいエッジの利いた話。

言葉遊びともとれるような内容だが、ネコ缶は好きだ。

一つ一つの話を見ていこう。

雨天決行

西宮市の甲山森林公園の四阿で、エッセイストの白石七恵が、頭を殴られた状態で発見された。

白石七恵
白石七恵
 許してあげて・・・

という一言を残して彼女は死亡。

殺される前日、電話で「そちらは雨天で決行よ」という言葉を残していた七恵。

その意味は一体何なのか?
現場に残されていた足跡は何を意味し、雨の中、彼女が傘を持っていなかったのはなぜ?

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
トリックを読んだ時「江神二郎の洞察・四分間では早すぎる」を思い出した人はマニア。

もしくは有栖川ファンに間違いなし

江上二郎の洞察レポはこちら

竜胆紅一の疑惑

流行作家・竜胆紅一が、かつてないスランプに陥り、全く小説が書けないまま何年も過ぎていた。

それだけではなく「家族から殺されかかっている」という事まで言い出すようにも。

片桐・アリス・火村で話を聞くと、竜胆紅一が殺されそうになったボヤ騒ぎもあり「ノイローゼなのでは?」で片づけられない雰囲気も出てきて・・・?

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
片桐と聞いて「ああ、パコ片桐さんね」と思った人はマニア。

三つの日付

 
 
今からバーの「ナスカ」に来てください 

と言われたアリス。

なぜ急に?なぜナスカ?と思いきや、なんとそれは3年前に起こった殺人事件が関係しているという。

アリスが書いた色紙と撮られた写真。そして映ったカレンダー。

この3つにある日付が、とある人物のアリバイを決めるということなのだ。

とらえられた容疑者を、犯人と断定できるのか?

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
「赤星楽」という人物がほんの少しだけ出てくるが、この名前を聞いてピンとくる人はマニア

完璧な遺書

カッとした勢いで、愛する女性を殺してしまった荻原冬樹。

なんとか自殺に偽装しようと、以前その女性からもらっていた手紙と、女性が持っていたワープロで渾身の遺書を作る。

そして、首つり自殺に見せかけようと試みるが・・・。

荻原の試みは成功するのか?火村は見破ることができるのか?

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
コロンボ的な作品。いや、古畑任三郎か。

案の定、火村にあっさり看破されてしまう。
でも素人なりに、遺書はイケそうな気がするくらい渾身の出来。

 

ジャバウォッキー

5月のある日、火村とアリスの元に1本の電話があった。

山沖
山沖
近いうちに、大きなことをやるから見ててくれ 

彼の名は山沖。あだ名はジャバウォッキー。
韻律と言葉遊びの天才で、以前に事件を起こした人物だった。

山沖
山沖
昨日はナハ。あさってはワッカナイの日 
山沖
山沖
パンドラにも15年ぶりにお目にかかれる

こんな山沖の言葉の意味を、解くことはできるのか?
大きな事とはいったい何なのか?

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
これぞ有栖川有栖作品。
この人はこういった言葉遊びがうまい。

ちなみにジャバウォッキーとは「鏡の国のアリス」に出てくるキャラ。

英国庭園の謎

資産家・緑川隼人ご自慢の、英国風庭園で宝探しゲームが行われた。

象徴詩のようなヒントを渡され、庭をうろうろする参加者たち。
ゲームたけなわのその時、緑川隼人氏が、何者かに撲殺されていた・・・。

犯人はゲームに参加していた人の誰?
そして暗号を見極め、宝を探し当てる人は誰なのか?

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
ヒントが詩になっている。

意味をうんうんうなりながら考えてみたが、この詩は意味を考えてはいけない。

小学校1年生にもどって、五十音の表を手元に置いて考えるべし

宝が見つかったとき、緑川氏の意地悪さを感じる・・。

有栖川有栖 英国庭園の謎 感想

1つ1つの話が良くできている。
国名シリーズ第4作目だけど、あまりネタ切れを感じさせないかな。

チョコチョコかいたので、お気づきの方も多いかと思うが、今までに登場したキャラクターを登場させてくれる話が多いので、マニア受けする内容。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
ネコ缶はちょっ嬉しかったで!

有栖川有栖氏、短編が上手いと感じさせる1冊。

有栖川有栖 英国庭園の謎 まとめ

ネコ缶評価

文句なしに面白い。
竜胆紅一を、故渡辺淳一さんかなと思ったのは私だけやろか(失礼)?

本で床が抜けそうになっている方・人に見られたくない本が欲しい方はこちら!⇒読書好きさんを救う!それは「キンドルペーパーホワイト」!

こちらの記事もおすすめ!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です