アガサクリスティ

【ABC殺人事件】アガサ・クリスティー(ポアロ)あらすじ、感想、まとめ

名作がパロディ化されたり、ベースとして何か新しいものになっていくというのは、よくあるな。

今回のABC殺人事件も、そのうちのひとつ。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
有栖川有栖が、ABC殺人事件をベースに「ABCキラー」っていう小説作ってるで。

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パロディ化されたり、ベースにされるのは、それだけ原作が良くできてるってことに、他ならない。

今回はそんなアガサクリスティ(ポアロ)「ABC殺人事件」!いってみよ!

アガサクリスティ(ポアロ)「ABC殺人事件」 あらすじ

ポアロに、ABCと名乗る人物から挑戦状が届く。

「21日にアンドーバーで起こることに注意せよ ABC」

その通り、21日にアンドーバー(Andover)でアリス・アッシャーという女性が殺される。

その後も犯人の挑戦状とともに、BというところでBで始まる人物が殺され、cというところでCで始まる人物が殺される・・・。

そしていつも、なぜか事件現場にはABC鉄道案内が落ちているのだ!

 

ポアロは犯人の挑戦に勝利することが出来るのか?
そしてABC連続殺人は、どこまで続くのか?犯人の狙いは?

灰色の脳細胞が今回も光る!

アガサクリスティ(ポアロ)「ABC殺人事件」 感想

少し変わった物語の進め方。

普通にポアロたちの物語は進んでいく一方で、アレクサンダー・ボナパルト・カストなる人物のエピソードが出てくる。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
すごい仰々しい名前やけど、結構この名前大事やで。

最初は奇妙に思うが、次第にこの人物が犯人なのではないかと思うようになり、Cの事件が起こったときには確信になる。

それでも疑問は残る。

この人間は、そもそも何のために殺人を犯しているのかが全く分からない。
狂人なのかと思いきや、そうでもない感じもある。

そして何よりこの人物は、ポアロを知らなかったのだ。

裏で操っている人間がおそらく存在し、その人物が真犯人なのだろうと思うようになるが、カスト氏と接点のある人間が皆目思いつかない。

いったい誰が、カスト氏を隠れ蓑にしているのか?

・・・という思いとともに、ラスト20ページばかりをハラハラしながら読むことになるのが、このABC殺人事件の真骨頂。

ネコ缶さとこのネタバレ注意報!

連続殺人事件はこのパターンに分かれる

1、全員に殺意があった。もしくは事情により殺さざるを得なくなった人間が入る
2、殺したいのは一人だが、動機がある自分が疑われないようにするために、全く関係ない人をカムフラージュとして殺す
3、途中で犯人が変わる

ABCは殺人事件はパターン2。

アガサクリスティ(ポアロ)「ABC殺人事件」 まとめ

ネコ缶さとこの評価

青い鳥文庫で読んだせいか、とても読みやすかった。

ネコ缶さとこ
ネコ缶さとこ
アガサ・クリスティーとか海外もんは、翻訳の仕方で解りやすさがグンと違ってくるんや。

子供用で読んだら、ごっつう読みやすいで

カスト氏が、作者の都合よく動きすぎな感もあるが、アッと驚くラストはやはりアガサ・クリスティー&ポアロ。

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