ネコ缶のなりたくない職業NO1は、間違いなく芸能人だ。
売れなかったら給料もゼロで悲惨なうえ、売れたら売れたでプライベートは全くない。
そして売れても、人気は常に水物で、いつ何時落ち目になるかもわからない・・・。
そんなしんどい仕事をしている人は、素直に尊敬する。
今回はそんな「俳優」が主役として登場し、調査に挑む物語だ。
それがこれ「三幕の殺人」。
さあて見ていこか!「三幕の殺人」!
アガサクリスティ(ポアロ)「三幕の殺人」 あらすじ
田舎に別荘を購入した、元俳優がパーティを開催。
そのパーティの途中で、この町の牧師が、毒入りのカクテルを飲み、死んでしまった・・・・。
牧師は、誰からも殺されるような人間ではないし、自殺するような動機もない。
この事件は謎のまま据え置かれる・・・。
しばらくたって、その俳優の友人の医者が、パーティをもよおした時に、またしても毒を飲み死亡した。
これはもう毒を使った、連続殺人しか考えられないのだが、死亡した2人の接点はまるでない。
この事件の犯人は誰なのか?そして動機は?
事件が難航する中、またしても毒殺された第3の被害者が出て・・・。
役者とその友人、そしてポアロが捜査に乗り出すという、ちょっと異色の物語。
アガサクリスティ(ポアロ)「三幕の殺人」 感想
連続殺人事件が起こったとき、その被害者全員が、犯人に恨まれているわけではない。
その人に何の恨みもないけど、やむにやまれず殺さないといけないという状況になる・・・という事は、ミステリー小説では結構当たり前。
今回もやっぱりそのパターン。
特に第一の被害者が、なぜ殺されたのかが全く分からず、しょっぱなから一番の難所が登場する。
みんなが見てるところでの毒殺は、ミステリーでは結構よくあるパターンやな。
この最初の謎が、最後の最後まで解らず、ポアロをはじめ謎解きに挑戦する登場人物を、苦しめる。
この謎が解けた時は、びっくり仰天だ。
「三幕の殺人」のびっくりポイント
さて「三幕の殺人」では、意外な点がびっくりポイントだ。
それは使われた毒がニコチン」ということ。
ニコチンときいて、私たちが連想するのがたばこ。
とか思うのだが、実はニコチンは精製すると、匂いが消え、結構な毒薬になるのだという。
最後に解るが、犯人はこの殺人のために、わざわざ実験室まで用意して、ニコチンを精製していたくだりをよんだ時など、ネコ缶こう思ったな。
これはさておき・・・。
クリスティは、割と毒薬を使ったトリックが多いのだが、ニコチンを出したことにちょっとびっくり。
他のミステリーでは出てこない毒殺だろう。
薬剤師として働いたこともある、クリスティらしいトリックだ。
今回、謎解きの主役は、ポアロ&ヘイスティングスではなく、チャールズ・カートライトという俳優だ。
ポアロは、美術や演劇のパトロンをしている、サタースウェイトと行動する。
なんだ~と思うが、この人物が、観察眼が鋭くてホームズのような存在なのだ。
アガサクリスティ(ポアロ)「三幕の殺人」 まとめ
ネコ缶評価
クリスティのミステリーは「会話が多く、話が流れていかない」という印象を受ける。
なので、東野圭吾さんなど、現代ものを読みなれている人には、読みづらいと思う人もいるだろう。
慣れているネコ缶でも、この「三幕の殺人」はちょっと苦しかった。
そこが減点ポイントなのだが、トリックや伏線、構成は相変わらず非の打ちどころがない。
メモを取りながら、読まれることをおススメする。
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